愛よりお金を求めるのは「汚い女」?マジでみんな好きにしたらいいのに

“妹尾ユウカコラム

愛よりお金を求めるマテリアルガール

愛情やロマンスよりもお金や物を重要視する女は、大抵の男にとって可愛くない存在である。なぜなら、自分では満たすことのできない存在であり、夢も希望も下心も抱かせてくれないから。

中でもダサい男は、自分では満たすことのできない条件を求める女を嫌い、「汚い女」「悪い女」「嫌な女」などと揶揄する。そうでもしないと自尊心を保てないのだろう。

ついでに言えば、彼らはお金や物を重要視するマテリアルガールだけではなく、ルックスを重要視する女のことも嫌う。自分にはチャンスがなさそうな女も同様に可愛くない存在なのだ。
(「合コンセッティングしてよ〜」と頻繁に頼んでくる竹内豊に憧れてるオジサン(通称:ハゲ野内豊さん)がよく言う「それなりに可愛いくて、イケメンじゃなくても相手にしてくれる子をお願いします!」って言葉が全てなんだろうな……)

付き合う男で、自分の心の状態がよく分かる

余談はさておき、私はそんなマテリアルガールたちに憧れを抱いてしまう

小学生の頃から、足が速いとか頭が良いとか条件的なもので男の子を好きになることはなかった。大人になってからもそれは変わらず、ギターが上手いとか罫線表に詳しいとか、好きになった男性にはそれぞれ特化した一芸やアピールポイントがあったが、それらも好きになる理由やきっかけになることはなかった。

私は、その時々で自分に不足している栄養素を補うかのように人を好きになる。

“自分最高!絶好調!モード”のときは、三日三晩飲み歩き、財布をしょっちゅう失くしては白金高輪の実家に帰って補填してもらう、バカの見本みたいな男を好きになり、”絶不調!最悪!全てぶっ壊す!”モードのときは、猫っ毛で穏やかで、すれ違うと柔軟剤の香りがフワッとするような男を好きになる。隣を歩く男を見れば、自分の心の状態がよく分かる。

私の恋はいつもこんな調子で心の声だけに耳を傾けてしまうから、最後はなにも残らない。せめて経験や知識は残ったと思いたいところだが、初めから分かりきっていたことを体を張って再確認しただけ。思い出だって、わざわざ忘れようとしなくたって自然と忘れられるようなものばかり。