時に、あなたはいつから大人になった?
かつて“女の子”であったあの子はやがて、“女”、“おばさん”と名称と形態を変えていく。
形態とはいえ、虫が蛹となって羽化するように分かりやすいわけでもなく、『ドラゴンボールZ』の敵キャラのように最終形態が最強とは限らない。
むしろ、大人になるにつれて心と身体のバランスが危うくなる。最弱になっていく。
この映画の女の子たちはどうでしょうか。
光に包まれ、正体が暴かれていく。大切なものを命のように抱えて、それを自ら壊していく。
あなたが“女の子”である以上、絶対に観なければならない映画がここにあります。
2014『5つ数えれば君の夢』製作委員会
上智大学在学中に監督した『あの娘が海辺で踊ってる』がポレポレ東中野で連日満員を記録し、あらゆる映画作家・評論家らが絶賛する新しい才能・山戸結希監督の商業映画デビュー作。
主演を飾るのは、人気ガールズ・ボーカル&ダンスグループ「東京女子流」の山邊未夢、新井ひとみ、庄司芽生、小西彩乃、中江友梨。
鋭くて尖った感性が詰まっている。台詞は詩のように連なっている。どうしても、ただの青春映画に落ち着かない。
少女特有の瑞々しさと繊細な人間模様を、観る者の心を搔きむしるくらい強烈に描き出しています。
少女たちの憧憬、焦燥、衝動に心がえぐられる
【簡単なあらすじ】
文化祭を間近に控えた女子校。そこで始まるイベントに周囲が騒がしい。
傍観する子、我が道を進む子、妬む子、寄り添う子、まとめる子。さく(山邊未夢)、りこ(新井ひとみ)、宇佐美(庄司芽生)、都(小西彩乃)、委員長(中江友梨)がそれぞれ抱え込み、守り抜くものとは一体何か——。