幸せを求めるがあまり、恋が思わぬ方向に転がってしまった経験がある……そんな不器用な人に観てほしい、ラブコメの鬼才ウッディ・アレン監督の笑って楽しめるラブストーリーです。
コメディだけど最後はシビア。恋愛における楽しさと悲しさを同時に見せてくれるウッディ・アレンの新作は、アンソニー・ホプキンス、ナオミ・ワッツ、アントニオ・バンデラスといった豪華キャストが出演。ロンドンを舞台に、2組の夫婦が織り成す4つの“不器用”な恋を描きます。
ある日、死の恐怖を感じたアルフィ(アンソニー・ホプキンス)は若作りを始め、しまいにはコールガールと付き合うことに。その妻・ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)は夫の姿に呆れ果て、インチキ占い師のアドバイスを鵜呑みにして新しい恋人を作ってしまう。
一方、二人の間に生まれた娘・サリー(ナオミ・ワッツ)とその夫・ロイ(ジョシュ・ブローリン)にも危機が訪れる。サリーはギャラリー経営者のグレッグ(アンソニー・ホプキンス)に惹かれてしまい、ロイはギャラリーで見かけた赤い服の美女に恋をしてしまう……。
それぞれの愛が別々の方向に傾いたとき、4つの恋の行方はいかに――?
恋愛の縺れって、どうして起こってしまうのでしょう。
この映画の登場人物は一目瞭然。それぞれが自分にとっての幸せを追い求め、愛が思わぬ方向に飛んでいってしまっています。 ウッディ・アレン監督お得意の演出で、存分に笑わせながらも「今、私の恋は大丈夫なのかな……?」とヒャッとさせるさすがの語り口に感服してしまいます。
4人の感情が入り乱れたこの狂騒曲に得るものも多いはず。さて、あなたの恋人は大丈夫ですか…?
12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
監督・脚本:ウッディ・アレン
キャスト:アントニオ・バンデラス、ジョシュ・ブローリン、アンソニー・ホプキンス、ジェマ・ジョーンズ、フリーダ・ピント、ルーシー・パンチ、ナオミ・ワッツ
配給:ロングライド
原題:You Will Meet a Tall Dark Stranger/2010年/アメリカ=スペイン合作映画/98分
URL:映画『恋のロンドン狂騒曲』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi