『処女』『ロマンス X』などセクシュアルで鮮烈なテーマを扱った衝撃作で知られる女性監督カトリーヌ・ブレイヤが、「眠れる森の美女」「雪の女王」のふたつの名作童話を題材に、大人のためのメルヘンを完成させました。
ある王国の国王と王妃の間に、女の子が生まれました。
アナスタシアと名づけられた彼女は、3人の妖精に見守られながら可愛らしい少女へと元気に成長します。
ところが、そこへ魔女がやってきて、「王女は16歳で死ぬ」という恐ろしい魔法をかけてしまうのです。
3人の妖精たちは力を合わせて魔女の魔法の効力をなんとか弱め、アナスタシアは「100年の眠りのあと16歳で目覚める」こととなりました。
そうして、彼女は魔法通り、深い眠りにつきます。
アナスタシアは100年もの長い夢の中で、様々な冒険を重ね、16歳になるとついに目を覚まします。
すると、美しい青年が彼女を見つめていて、二人は恋に落ち、アナスタシアは身も心も彼に捧げますが…。
幼い頃読んだ、童話の中では語られない少女の“その後”が、美しい性描写とともにエロチックに描かれる大人のための本作品。
100年間少女の姿で夢の中を旅していた彼女は、16歳で目覚めた途端、リアルな世界での官能的な喜びに落ちていくことになります。
この映画はヒューマントラストシネマ渋谷での「未体験ゾーンの映画たち2012」の中で上映され、その名のとおり、少女が旅する夢の中&官能的な世界という相反する未体験の映像美を彼と楽しむことができます。
もし、初々しい関係の二人がこの映画を見たのなら、少しオトナな関係に変わってしまうかもしれませんね。
2012年2月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショー公開
原作:アンデルセン、シャルル・ペロー
監督・脚本:カトリーヌ・ブレイヤ
キャスト:カルラ・ベスネイノ、ジュリア・アルタモノフ、ケリアン・マイヤン、デヴィッド・ショース
配給:アットエンタテイメント
原題:LA BELLE ENDORMIE/2010年/フランス/82分
web:https://www.at-e.co.jp/movie/
Text/AM編集部