男女4人が織り成す、ひと夏の愛と嫉妬の物語『灼熱の肌』

灼熱の肌 フィリップ・ガレル モニカ・ベルッチ ルイ・ガレル Un ete brulant 2011 – Rectangle Productions/Wild Bunch/Faro Film/Prince Film

 まるで絵画のように色彩豊かな映像美で知られる、フランス映画界の名匠フィリップ・ガレルの新作ラブストーリー。日常の繊細な描写から「愛の誕生と喪失」を一貫して描き続けてきたガレルの本作には、『昼下がり、ローマの恋』のモニカ・ベルッチが映画女優役で出演。また、その夫の画家役をガレルの実の息子であるルイ・ガレルが演じ、二人の情熱的な演技が欲望と官能の世界へ誘います。

 売れない俳優のポール(ジェローム・ロバール)とその恋人エリザベート(セリーヌ・サレット)は友人の紹介で、画家のフレデリック(ルイ・ガレル)と出会う。フレデリックは美しい妻、アンジェル(モニカ・ベルッチ)と結婚生活を送っていた。
 ある日、4人は夜の街へ遊びに出る。アンジェルが一人の男と意気投合して一緒に踊る姿にフレデリックが「娼婦みたいだ」と呟いたことで、アンジェルはその場を飛び出してしまう。そして追いかけてきたエリザベートに、フレデリックとの生活がうまくいっていないことを明かす。
 やがて関係を戻そうとするフレデリックだが、アンジェルは別の男と愛を育んでいた。そして、彼女はフレデリックにすべてを打ち明ける――。

 フレデリックがいながらも別の男性と関係を持ってしまうアンジェルのように、いけないと分かっているのに惹かれてしまう…、そんな経験あなたにもあるのでは?愛はいつだって、一筋縄ではいかないはず。
 夫を激しく嫉妬させるモニカ・ベルッチの罪深いほど美しい姿も、この映画の大きな魅力。誰もが手放したくないほどの魔性の美貌には、同じ女性でも釘付けになっちゃいます。
 あなたのパートナーと一緒に、この愛の世界に溺れてみてください。官能的で、情熱的な夜が待っているかも?

灼熱の肌 フィリップ・ガレル モニカ・ベルッチ ルイ・ガレル Un ete brulant 2011 – Rectangle Productions/Wild Bunch/Faro Film/Prince Film

7月21日(土)より シアター・イメージフォームにてロードショー

監督・脚本:フィリップ・ガレル
キャスト:モニカ・ベルッチ、ルイ・ガレル、ジェローム・ロバール、セリーヌ・サレット
配給:ビターズ・エンド=コムストック・グループ
原題:Un ete brulant/2011年/フランス=イタリア=スイス映画/95分

Text/Michihiro Takeuchi