原作は、第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した岡崎京子の同名コミック。『クローズド・ノート』以来、5年ぶりの映画出演となる沢尻エリカが主人公・りりこを演じ、大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子などと豪華な顔ぶれが脇を固めます。
監督は、色彩豊かな世界観を作り出す写真家として名高い蜷川実花。2007年の安野モヨコ原作の『さくらん』以来再びメガホンを取り、鮮やかな世界観を作りあげます。
世の女性の憧れの的・りりこ(沢尻エリカ)は芸能界のトップスター。ファッションモデルとして日本中を席巻し、雑誌やテレビに引っ張りだこ。しかし、彼女には誰にも言えない秘密があった。それは、全身整形であること。
やがて整形手術の後遺症がりりこを蝕む。美容クリニックの犯罪を追う検事(大森南朋)が現れ、結婚を考えていた御曹司・南部(窪塚洋介)と自分ではない女の婚約スクープが流れ、後輩モデル・こずえ(水原希子)の登場により地位を脅かされ、次々に起こる出来事がりりこの心を窮地に追い込んでいく。そして、彼女はある事件を起こす――。
りりこが精神を蝕んでまで美しさと幸せを追求していく姿は哀れで残酷。しかし、女としてのプライドを保つあまり、意固地になっていく姿は女性なら共感する部分もあるのではないでしょうか。
華やかであることへの代償、女性としての本当の美しさ、幸せとは何か。
女性の美を保つることがどんなに大変かを分からせるためにも、マンネリ気味の彼をつれて劇場に行ってみてはいかがでしょうか?
7月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
監督:蜷川実花
キャスト:沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、原田美枝子、桃井かおり
配給:アスミック・エース
URL:映画『ヘルタースケルター』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi