生きていると思いがけない傑作に出会うことが稀にある。
人はいずれ死ぬ。永遠なんて存在しない。それを踏まえた上で、この映画が堂々と“愛”を語るのなら、ふと立ち止まって人生を顧みたい。
あの日、あの時、あの人に出会っていなければ。あの言葉を告げていれば。笑っていれば。手を繋いでいれば。気にかけていれば。
一つのタイミングと一つの判断で出会い、別れる。人生はいつも“一度きり”を続けている。立ち止まることがない。
でも、この映画は許されている。人生のある時間を何度も戻り、やり直すことができることを。
恋はやがて愛になり、愛は家族を作り、家族は人生そのものになる。
単なるラブストーリーと思ったら大間違い。涙なしでは観られない。
夢見るファンタジーと現実的なラブストーリーが融合した、全く新しいSFラブストーリーが誕生しました。
リチャード・カーティス監督は今まで、『ラブ・アクチュアリー』、『ノッティングヒルの恋人』、『ブリジット・ジョーンズの日記』と数多くの傑作を手掛けてきたが、本作が引退作となる。 「映画監督としての集大成にしようと思っている」と明かし、それに相応しく「家族」がテーマになっています。
主人公の冴えない青年・ティムを2015年公開予定の『スター・ウォーズ:エピソード7』に起用されることで話題となったドーナル・グリーソン、彼が一目惚れする恋人・メアリーを『きみに読む物語』、『ミッドナイト・イン・パリ』 のレイチェル・マグアダムスが演じます。
ティムの父親役を『ラブ・アクチュアリー』でイギリス中の映画賞を総ナメしたビル・ナイが演じ、単なるラブストーリーに落ち着かず、その先にある「家族」の物語が描かれています。
取り戻せない“愛おしい時間”の大切さ
【簡単なあらすじ】
自分に自信が持てず、女性と縁がない青年・ティム(ドーナル・グリーソン)。21歳の誕生日、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。
恋人を作るためにタイムトラベルで何度も時間を行き来するティムは、ある日魅力的な女性・メアリー(レイチェル・マグアダムス)と偶然出会う。
しかし、友人の大きな失敗をやり直すために巻き戻した時間ではメアリーと出会っていなかったことになってしまい、彼女と再び出会う手がかりを探す。
やがてティムとメアリーは出会い、愛し合い、結ばれる。幸せな家庭を築いてからもなお、タイムトラベルで人生の成功を掴もうとするティム。だが、どんなに時間を戻してもやり直せないことがあることに気付く——。