専業主夫よりも共働きを選択したほうがいい事情

夫が家事をしてくれるのはかなり楽なのですが、それでも専業主夫ではなく、共働きでいたほうが良いと考えています。なぜなら、

・ブランクができてしまうと、再びキャリアをスタートさせる際に不利になる
・イレギュラーなトラブルに対応しにくくなる(離婚、病気、不慮の事故など)
・主夫同士のコミュニティがほぼないため、孤独に陥りやすい

主婦の場合はママ友コミュニティがあったり、地域の人とつながりが持ちやすいのですが、主夫や育休中の男性がそういった場に入っていける風土は残念ながらまだ整っていません。

そういえば、犬山紙子さんの夫である劔樹人さんがお子さんをあやしていたら、誘拐犯に間違えられて通報されたという出来事もありましたね……。私も知人に生活費を多めに負担していることを話したら、「あなたの旦那さん、ヒモなの?」と言われてしまったのですが、こういった心ない言葉をかけてくる人もまだまだいます(他人に夫婦の経済事情を聞かれても、詳しく話さないのが無難かもしれません)。

ある人から「世間の言うことに正解はないから気にするな!」と言われてだいぶ気持ちが楽になり、私も今は「夫婦でうまくいってるならいいじゃないか!」と言い返せるようになりました。

ただ、夫の収入がゼロになってしまうと、夫の方でもさまざまなリスクを抱えなくてはならなくなるので、夫婦でそれぞれ稼いで、世帯年収のアップを目指していくという形が望ましいと私は考えています。

世間や風習に惑わされず、それぞれの夫婦の幸せを目指そう

「妻は稼ぐ夫を捕まえたほうがいいのか」「家事・育児は女性がすべきなのか」といった話はたびたびネット上でも論争になりますが、夫婦生活で大事なのは、どのような役割分担をすれば、独身時代よりも充実して生きられるのかということ。

世間が言うことや、親世代の慣習にとらわれすぎず、2人にとっての幸せはなんなのか、おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒に笑い合えるにはどうしたらいいのか、その都度模索していくことが大事だと思います。

Text/りのこ
初出:2019.10.03