小悪魔になろうとすると疲れる
一部の小悪魔系恋愛コラムニストは「男はお金を投資したぶん、執着心が芽生えて夢中になってくれるから、その人にたくさんお金を使わせなさい」と言っています。
サンクコストというやつですね。恋愛の場合、相手に尽くせば尽くすほど好きになってしまうことがあります。
たしかに駆け引きとしてはできるかもしれませんが、計算しすぎる関係って疲れませんか? あなた、キャバ嬢じゃないですよね? それに、さじ加減を間違えると「お金や手間がかかる女」だと思われてしまいます。
自由自在に小悪魔テクを使えるのは、産まれながらの小悪魔だけです。私たちのように一般女性が小手先で真似できるものではありません。
好きな人と信頼しあえる関係になりたいのであれば、こういったキャバ嬢系の小悪魔テクを磨くよりも、彼に安心感を与えたり、信頼関係の構築を頑張ったほうが幸せに近づくと思います。
「男性が全額奢るのが当たり前」な世界は一部地域限定
「私はいつも奢ってもらっている」と語る女性や「俺はいつでも全力奢り」と話す男性は実際にいます。これは年収、年齢、ルックス、コミュニティ、その人が受けた教育によるものになります。
とくに六本木、西麻布、広尾などで遊んでいる“港区女子”の知人女性は「男が全額払ってくれるよ〜」と当たり前のように話しています。景気のいい話はあるところにはあるんですよね。
なので、個人的には「男性がデート代を全額奢る世界は、港区限定の話」として捉えています。お金の使い方はステータスやコミュニティによるので、全国の場所と全ての男女に適用しないほうが良いということです。
どっちが多めに出したかなんて忘れる関係が理想
奢られなかったときに「女として見られていない……」なんて思い悩んでいたら、次第に疲れてしまうのではないでしょうか。
大事なのは自分が常に奢られる女になることではなく、一緒にいて楽しい人とマッチングすること。「どれだけ投資してもらったか」よりも「どれだけ感謝の連鎖をし合えるか」を意識したほうがいいと思います。
たとえば食事を奢ってもらったら、次はカフェ代をこちらが奢るとか。次会うときは差し入れを持っていくとか。次第にどちらが多めに出したかなんて忘れるようなフェアな関係になることが大事です。
そもそも、結婚したらお互い支えあって生きていくことになりますしね。対等な関係の彼と幸せになりたいなら、あまり奢られることにこだわらないほうがいいと思います。
Text/りのこ
初出:2019.01.17
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