知る必要のある男心と知らなくていい男心

好きだからこそ頑張っているのに、相手から雑に扱われる可能性を高めている。それって悲しすぎますよね。
男心というのは確かに色々あるとは思うのですが、様々な恋愛相談を受けた結果、そこには「知るべきもの」と「知らなくてよいもの」があると思っています。
知るべきものとは、「全男性に共通している男心」。知らなくてよいものとは「個体差が激しい男心」です。

たとえば「男はセックスの後は一人になりたがる生き物」みたいな男心、よく聞きますよね。
賢者タイムというヤツですが、これは正直、知らなくてもよい男心だと思います。
なぜなら男性には賢者タイムがある人、ない人、あっても女性のために頑張る人、いろいろいます。だからこそ相手をしっかり見て、1番のベストな答えをあなたが見つけてほしいのですが、真面目な女性ほど「男には賢者タイムがあるものなんだ」と情報を仕入れ、先回りして、相手がどういう人かわかる前に、とりあえずセックス後は気を使って一人で風呂にでも入ろうとする子がいます。
気遣いのできる女性ともいえますが、求められてもいないのに先走るのは、相手にとって都合のよい女になるだけです。
しいて言うなら、「賢者タイムというものがあるけど、個人差がある」という幅をもたせて、覚えておくくらいでよいでしょう。

他にも「男性がキュンとするのは、こういうポイント」や「男がドン引きするポイント」などは、人によって違いすぎるので、知って実践するだけ無駄です。それよりも、「男性は心の中ではみんなヒーローでありたがっている」など、全男性に共通する男の自尊心の仕組みなどを知った方が、よっぽどあなたの血肉となるでしょう。

恋愛にまだまだ自信がない人ほど、恋愛ノウハウをたくさん知りたくなるものですが、どうか少し深呼吸してちょっと立ち止まってみてください。
見るべきは不特定多数に向けられた傾向ではありません。
目の前にいる愛しい人に、あなたの目は向いていますか。

Text/おおしまりえ
初出:2018.11.21