いじりという名の傷つけ行為
無神経に発した男性がなにより悪いのですが、しかしながら、彼女が日頃から自分を謙遜しすぎていなければ、こんないじりは発生しなかったのかもしれない。
そう思ったら、無駄な謙遜は巡り巡って自分を無意識に傷つけたり、おとしめたりする人を引き寄せるキッカケになるのかもしれません。
「自分を愛しましょう」と、よく人生の格言的に聞くことはありますが、自分を小さく見積もることが習慣になっている人にとって「そもそも愛するってどういうことやねん!」と、疑問しか浮かばないものです。
愛するなんて言葉を使うと、すごく手をかけ愛情をかけないと実現しないことのように感じますが、実はその一歩は謙遜をやめ、褒め言葉はお世辞だろうが本心だろうが、受け取って喜ぶことなのかもしれない。
かわいらしい彼女がいじられる姿をみて、そんなことを思うのでした。
Text/おおしまりえ
初出:2018.09.12