彼があなたの話に、耳傾けてくれるか?

もしも、彼があなたの趣味をバカにしたり否定したりするような人だったら、離れたほうがいいと思います。
それは趣味に限らず、見た目や性格、仕事なども同じように言えます。
でも、彼があなたの好きなものや趣味を尊重してくれているのであれば、あなたの悩みは杞憂に過ぎません。
「彼の趣味に比べて自分の趣味は…」という悩みは、彼と同じくらい熱中できる趣味が見つかって、仕事にもつながるようになれば解決するのでしょうか?
きっと、そうじゃないですよね。
それだと無理矢理で趣味じゃなくなってきっと楽しくないでしょうし、あなたの性格にも合わないのではないでしょうか。
だったら、やっぱりあなたの考え方次第になってきますから、比べないための気持ちの持って行き方をできるようになったほうがいいと思います。

ただ、恋人という近しい間柄では、否が応でも気になってしまのかもしれません。 彼にとっての趣味とあなたを比べてしまっているようですが、そもそも単位が違うものというのは比べられないんですよね。
この人とあの人ならどっちがタイプ? だとか、この2つの漫画だったらどっちがおもしろかった? だとか、比較対象が同じならまだしも、趣味と自分、仕事と自分などについては、どちらが大事かなんて明確に答えられないもの。
ましてや、彼の場合は趣味と仕事の境界線が曖昧なようですし、生活の大部分を占めていることになります。
わたしたちが趣味として楽しんでいる時間は、彼にとって仕事中と言ってしまっても差し支えないかもしれませんね。

彼がどういった生活スタイルなのか、そしてあなたといるときもどの程度趣味に没頭しているのかがわかりませんが、彼が趣味(=仕事)に没頭し過ぎず、あなたといる時間もきちんと大事にしてくれているのなら、「彼の趣味と比べて自分の趣味は大したものじゃない…」といった悩みも生まれなかったのかもしれません。 そして、もしも彼があなたのことを蔑ろにし続けるようであれば、おそらく今の苦しさはずっと続くと思います。
あなたが、「彼の趣味は仕事!」「そんな風に熱中できるものを持っている彼が好き!」と割り切れるなら、それはそれでいいと思います。 でも、そう割り切ってしまう前に、「せめて予定を合わせて一緒に過ごしている時間くらいは、わたしのほうを見てほしい」とか「お互いの関係性のために真面目な話し合いをしているときですら、趣味に意識を持っていかれるのはやめてほしい」とか、一度伝えてみることをおすすめします。
それでも彼が理解を示してくれない、あなたのことを蔑ろにするのをやめてくれない、そんな彼と一緒にいるのがつらい、比較してしまうことをどうしたってやめられないというのであれば、離れることも選択肢のひとつとして頭に入れておいてください。

たとえ恋人といえど、コンプレックスを刺激されてしんどい気持ちになるのなら、距離を取ったほうが、お互いのためにも精神衛生上ずっといいですから。

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Text/ものすごい愛
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