今は彼への執着心でいっぱいのあなたも、もしかしたら彼に飽きることは十分に考えられます。彼の日々の心無い言葉や態度が積み重なると、不満は澱のようにあなたの心に降り積もっていきます。ある日、それが臨界点に達するとあなたの方が彼に愛想を尽かす可能性もあるのです。

50歳で出会い系も活用する活動的なあなたならば、この可能性も十分に考えられます。だって経験値もあって、50歳で16歳下の彼を好きと言わせるところまで持ち込めるバイタリティや魅力があるあなたです。私はまだまだモテると思うし、イケると思うんです。

現在のあいまいな関係を続けていくことが、あなた自身のためにもつながると私は思います。

申し訳ないのですが、私は正直なところ、
あなたの彼氏を好きになることができません。だってあなたに言ったあまりにも愛情のない一言「子どもはさすがに産めないよね」というのはやっぱり許せないからです。

もちろんそういった価値観が根強く残っているのはわかりますが、あまりにも時代錯誤ではないかと思うからです。しかもそれを妊娠適齢期を過ぎた女性に言う無神経さ。人として私はもう無理です。

ただ、頭ではわかっていても情が湧いたり、好きになってしまうというのも人情です。だから私もあなたの恋情を否定はしません。もしかしたら、私にはあまりない母性から出る気持ちなのかもしれないですね。

でもやっぱり言わせてください。あなたがここにいる価値はあるのです。子供を産めないとしても、税金も納めているし、生きていることで誰かに日々影響を与えているのです。

あなたを悲しませるようなことを平気で言う無神経な男が、魅力もバイタリティもあるあなたに合うとは思えません。現状、あなたは彼を好きなので、飽きるまでは現在の状態を続けるのは仕方ないと思いますが、彼を縛らないで、あなたが飽きたら次のことを考えれば良いのだと思います。

年下の女装が知ったような口をきいてしまってすみません。でもあなたに価値が無いことを認めると、子供も産めない私にも生きる価値がないことになってしまいます。年上の先輩が臆せずに恋愛をしているというのは、私たちの世代にも希望であるのです。どうか年齢で自分を卑下せず、気の済むまで現在の恋愛を楽しんでください。

TEXT／肉乃小路ニクヨ