LEVEL.3 完全に赤くなる
おそらく、ちょっと赤い服を着たくらいでは、赤い部分が少なすぎたのでしょう。本気度が足りなかったように感じます。一旦、トイレに引き返して、さらに赤を増やしてみることにしました。
私「お待たせ〜トイレから戻ってきたよ!!!」
私「私のこと好きになっちゃった???」
男ども「……ハア?」
私「赤くなった私、可愛くない?好きになった?むしろ好きになるまで帰さないよ?」
私「ね?」
私「ね?」
男B「……いや、怖すぎか!」
男A「誰が今のお前を好きになるんだよ……」
その時、渋木は気付いた……自分の滑稽な姿に。
赤くなることだけを考えすぎて、自分が変な格好になっていることに気がつかなかったのである。
彼らの言う通りである。誰がこんな全身赤塗りのブサイク女を好きになるのだろうか。私はなんて初歩的なミスをしていたのであろう。
しかも、一応会社員なのに、いきなり髪の毛を真っ赤にしてしまって
髪の毛を自分でもドン引きするくらい何の前触れもなく突然真っ赤にしてしまったんですけど、朝から会社でめちゃくちゃいじられて、ウェンディーズというあだ名がついた上にコラ画像まで作られて、しまいには上司に昼ご飯にウェンディーズ行こうよと誘われて行ってしまった、そんな1日だった pic.twitter.com/lPnbtWgfLr
— 渋木プロテインおやじ (@purotein_oyazi) 2018年1月24日
こんな風にいじられまでしたのにも、かかわらずだ。
大切なものを見失うっていうのは、まさにこういうことだと実感した。
【検証結果】
恋まじないは、やってみてもいいけど、それにのめり込みすぎると大切なものを失うので、ほどほどにしたほうが良い。あと、赤いものを身につけたところで、私のことを好きにはなってくれない。
恋まじないは通用しなかったけど「石原さとみさんのようになる」と目標のもと、渋木は闘志を燃やし続けるのであった。
…… to be continued.
Text/渋木プロテインおやじ
初出:2018.02.05
次回は<25歳の喪女が「マッスルバー」でマッチョに癒されまくった結果>です。
「石原さとみになってモテたい!」という目標を達成するために日々奮闘している渋木プロテインおやじさん(彼氏いない歴=年齢)ですが、なかなか思うように結果は出ず……。連載3回目の今回は、そんな渋木さんがマッチョに癒されまくってみました。