子どもの意思、忘れてない?
お受験に対して冒頭の小説しかソースがない私。ママ同士の陰湿な争いから得たお受験のイメージは完全に相互不信、疑心暗鬼、家庭崩壊。よく考えれば私も中学受験をしていたんですが、田舎ののどかな中学受験と東京のソレは別モノにしか見えなかった……。
偏見まみれで夫に話しかける私。
「お受験ってママ同士がいがみあって、お互いに疑心暗鬼になって、子どももストレスでおかしくなっちゃうんでしょ?」
夫、爆笑。
「そこまで狂ってたらお受験制度は無くなってるでしょ! 幼稚園児や小学生なんて友達の〇〇ちゃんが受けるから僕も受ける~みたいなノリで受験する子も多いのに」
「!? 幼稚園児でも子ども自身が受験を選択してるの?」
「そりゃそうだよ。単に東京では受験するのが当たり前って地域もあるから、周りに影響されて受けるんじゃない? 厳しくて有名な塾とかはあるけど、そこに入れさせなくてもいいしさ。本人にやる気なかったら、受験に限らず何やらせてもダメでしょ」
浅はかだったのは私。たとえ子どもが幼稚園児だとしても、やる気のないことを強制したところで続かないでしょう。まだ細胞単位でも存在しない子どもの将来を決めようとするなんて、うっかりコントロールフリークな母親になるところでした。
格差社会は、格差社会です
と、めでたしめでたし風に終わらせたかったんですが。
夫が続けて放った言葉で私は硬直しました。
「そもそもさ、お受験って超金持ちの道楽くらいに思ってるでしょ? 私立でも本人が優秀なら奨学金が学校だけじゃなく塾にもあるよ。それも給付型ね。だから本気で子どもが勉強したがってて、見込みがありそうなら親が調べてやればいい。その情報を知ってる・知らないの格差はあるけど。それより怖いのはインターナショナルスクールだから。あれの学費調べてみ?」
調べました。目玉が飛び出るかと思った。格差があったよママ……。
教育はとんでもない課金ゲーです。どこまでも上があり、お金をかければかけるほど子どもに良いことをしているような気になってしまう。けれど子どもの人生は子どものもの。親にできることはせいぜい子が選んだ進路を、精一杯背中から応援するだけなんでしょう。課金ゲーと勘違いしないためには親がそのことを自分へ言い聞かせねば危ういな……と、思い知るいい機会でした。
Text/トイアンナ
From/TOFUFU
次回は<「夫が家事をやってくれない」は本当?家事分担で揉めない心構え>です。
夫婦のトラブルにつきものな家事分担。夫婦の形だけ付き合い方がありますが、自分たちにあった家事との向き合い方ってなんでしょう?手遅れになる前に、一回見直してみましょう。トイアンナさんが夫婦と家事についての心構えについてご紹介します。
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