完全でない自覚が成長と寛容につながる

 本当に私は酷い人間です。
叱られながら、頭を下げながら、配慮を覚えていきましたが
完全には程遠いです。でも完全には程遠いという自覚を持って生きています。
一番問題なのは自分のことを棚に上げて、人の間違いを糾弾したり、
責め立てたりすることです。そして自分にも誤りがあることを認めないことです。

 今回の件でフジテレビ側からの謝罪表明のスピードは素早かったと思います。
これは本当に素晴らしいことだと思うのですが、あまりそこは評価されていません。
人間がやっていることだから間違いや失敗は当たり前だと思うのですが、
素早い対応は失敗のダメージを小さくします。私も見習いたいなと思いました。

 後は指摘する側も鬼の首を取ったような物言いをすることなく、
やんわり粘り強くにこやかに対応できれば良いなと思います。
いつだって物事が変わっていくのには時間がかかります。
時間をかけないで性急に変わったものは、性急にもとに戻ったりします。
私は革命という言葉が嫌いです。
毎日考えながら暮らして、気がついたら変わっていた。
それが私の理想です。

これは人生や対人関係にも同じことが言えるのではないかと思います。

Text/肉乃小路ニクヨ

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