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  • 2016.12.20

他人は判ってくれない。愛する人からさえ100%理解されない私たち

「なぜ、彼は私についてわかってくれないのか?」こんな理由で悩んではいませんか? しかし、あなたは恋人や友達について100%理解しているのでしょうか? 愛しているから、好きだから、知りたいからといった理由ですべてをわかった気になることはやめて、「理解できなかったとしても、知る」姿勢を大切にしてみませんか?

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 先週はお酒との付き合いについて書いた私ですが、
社交好きかというとそうでもありません。
もともと大人しくて、どちらかと言うと一人の方が落ち着くタイプです。
人混みが苦手ですし、一人暮らしが長いせいかマイルールもたくさんあるので、人に合わせるのが苦手です。
生きるために社交をしますが、社交をするととても疲れるのも事実です。
12月は社交の機会が多いので、私と同じくぐったりしている人も多いのでは?

理解できると思う過信

 人と会話をする時にいつも思うのですが、
他人を理解したいと思ってコミュニケーションを取ると大体良いことはありません。 何故なら人は、他人を理解することはできないし、他人に自分のことを完全に理解してもらうこともできないからです。

 なんか絶望的なことを言うおばさん女装だと思われるかもしれませんが、あらゆる摩擦はここに端を発しています。
どうして私を理解してくれないの? というフラストレーションは、容易に人を攻撃的にします。
私を理解できないなんて、あんたが悪い。ってね。

 でもね、本当にわからないのですよ、他人のことなんて。
親子や家族、恋人でもなかなかわからないし、わかろうとしなくていい。
みんな育てられ方も違うし、違う条件とバックグラウンドを持っている。
みんな違うのだから完全に理解するなんて無理なんです。

 とは言ったものの、人は一人では生きていけないし、他人という鏡を通じてしかわからない自分もあります。
じゃあどうするのかというと、他人を知る努力はした方が良いと私は思うのです。

知ることで見えてくる良縁と自分の輪郭

 知ると言っても色々な知り方がありますね。
私のオススメは人の話を聞いて、自分はどうだったかなと考えるやり方です。
さらに自分ならどうするのかなと想像してみます。
すると、こういう人がいて、こういう選択をするのか、というデータベースが増えていきます。
データベースが増えると、理解し合えなくても、他人と仲良くできるようになります。
相性もわかって来て、自分が心地良いと思う付き合い方を選べるようになっていきます。

 一人の人間を理解しようとすると大変です。
こっちがこんなに頑張って理解しようとしているんだから、あなたも理解してねって思ってしまうのが人間です。
それは相手への強要を意味して、そういうことをやっていると仲良くもなれないし、相手からウザがられるし、最悪です。

交流した分、情報を咀嚼する時間を持とう

 人と理解し合えないなんて、孤独で寂しいという意見もありますね。
それはそれで良いのですが、忘れてはならないのは、人はいつだって孤独だということです。
家族といても、仲間といても、恋人といても、永遠に溶け合って一つになることはないのです。
それをどう捉えるのか、孤独で寂しいと捉えるのか、自由と捉えるのか。
寂しがって、無理に融和しようとするから良からぬことになるのです。

 12月は交流の場が多い季節です。
無鉄砲な交流は疲れるだけなので、たまにはチルダウンして、一人の時間を作って、
交流を通じて知った他人についての情報を整理したり、得られた情報から自分を見つめ直してみたりしてはいかがでしょう。
きっと交流したのと同じくらい大事な時間になって、もっと素敵な次の出会いが訪れるかもしれませんよ。
ほほほ。


Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <「執念深さ」こそが身を助ける!激動の2016年を振り返る>です。
時事に合わせてAMでの連載を継続してきたニクヨさん。2016年を振り返っても、ゲス不倫からトランプ大統領誕生まで様々な話題について考えてきました。そんなニクヨさんがこれまでの仕事から見出し、好きなことのために必要だというのが「執念深さ」。「継続は力なり」の意味、年の瀬に考え直してみませんか?

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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