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  • 2016.12.06

いい子ぶるのはもう疲れた!トランプ大統領の誕生とこれからの世界

私たちの世界や生活環境が、ここ10年で大きく変化をしていることはAM読者の皆さんも体感していることだと思います。しかし、その変化の中では「性急な変化に疲れて懐古主義になっている」と言う現象が起きているのではないでしょうか?師走に突入したということでニクヨさんと一緒に今年起きたアレコレを振り返ってみませんか?

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by stokpic.com

 アメリカの大統領選でトランプさんが勝ちましたね。
私は後出しジャンケンみたく、トランプが勝つと思っていた、
なんてことは言いませんが、6月に決まったイギリスのEU離脱などを考えるとあり得るなとは思っていました。

 別にアメリカの大統領が変わったからと言って、急に世界が変わるわけではありません。
日本で暮らす私たちには影響も間接的なものにとどまるでしょう。
それでも、私は今年起こったイギリスとアメリカのまさかの事態から、世界のトレンドを強く感じました。
それは良い子ぶるのに疲れたというものです。

 私たちは21世紀になってから、人権というものをとても大切にしながら生きてきました。それは私が10月に2週にわたってハラスメントについて書いたように、みんなハラスメントに気をつけるようになったし、 ブラック企業という言葉がこんなにも毎日話題に上がるくらい、会社はコンプライアンス(法令遵守)を気にするようになりました。
私が思うにこの傾向は、インターネットの発達で、みんなが簡単に告発者や監視人になれるようになったということが大きいと思います。

21世紀になってからの試み

 特にアメリカとイギリスは時代の先端を行っている国です。
日本にいるとなかなか気づかないのですが、インターネット上の情報は圧倒的に英語で書かれたものが多いです。
言葉の情報量が多いということは、沢山の知識・アイデアが集まって文化が洗練されていくということです。
さらに、イギリスもアメリカも沢山移民が流入している国です。
リアルな問題を抱えた色々な国の人がどんどん押し寄せているのです。
当然、摩擦も起こるでしょう。
その摩擦を理性や人権意識で乗り越えようとしたのが、21世紀の試みです。

 EUやオバマさんは私から見るとよくやっていたと思います。
でも、みんなちょっと疲れちゃったんです。
クリントンさんの選挙活動をテレビで観ると、おっかない顔で話しているなと思いました。
彼女はポリティカルコレクトネス(政治的に偏りなく公正な表現)を実践するのに細心の注意を払って、選挙戦を繰り広げました。
まさに現代の欧米インテリの王道。
そうすることで、沢山の支持を得られると考えていたのです。

 でも実際は違いました。
そんなポリティカルコレクトネスにがんじがらめになった最大公約数的な物言いよりも、トランプさんが話す本音に多くの人が耳を傾け、支持したのです。
移民への嫌悪感を躊躇せず表明し、暴力的ですが、味方にしたら頼りになりそうな人間をアメリカ人は選んだのです。

時代は急には変われない

 この結果を受けて、アメリカはバカだという人もいますが、私はそうは思いません。
みんな、自信に満ち溢れ、タフで、暴力的で、好戦的な、ちょっと前のアメリカにいったん戻りたいのです。 人間、一皮捲れば、こんなもので
時代は、揺り戻されながら進んでいくのです。
このトレンドは来年ヨーロッパに押し寄せて、そしてきっと世界中にいったん広がるでしょう。

 世界はまた緊張に満ちた、分断された世界へと向かうかもしれません。
もしかしたら、第三次世界大戦も? なんてことを考える人もいるでしょうね。

 でも、昔と違うことが一つあります。
世界はもう繋がってしまっているのです。

 それはネットだけでなく、飛行機、貿易、ありとあらゆることで。
たとえ何か一つが分断されても、きっと蜘蛛の巣のように張り巡らされたネットワークが、新たな繋がり方を見つけるでしょう。

揺り戻しながらも前へ

 繋がってしまった世界は後戻りができません
摩擦が起きたら、理性的に解決せざるを得ないですし、結局は人権尊重に向かうと私は思っています。
今は世界中が性急な変化に疲れて懐古主義になっているだけ。
そんな気がするのです。

 水前寺清子先生の三百六十五歩のマーチではないですが
♪三歩進んで、二歩下がる♪
なんて歌いながら、
今二歩下がってるところだなと思って、熱くなり過ぎず、次の三歩を考えて、クールに準備をしておきたいですね。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <お酒の席こそ人間性を試される?自分の付加価値が高まる「気遣いスキル」>です。
忘年会シーズン、気づけば毎週・毎日のように飲み会の予定が入っている…そんな季節です。お酒を飲む機会がたくさんあるからこそ、失敗してしまうリスクもつきもの。そんなときに思い出して欲しいのは肉乃小路ニクヨさんの言葉。酔った勢いでつい口から飛び出した本音が、あなたを苦しめることにならないように。

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ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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