自分らしさの檻
Alessandro Valli
以前、テレビの取材でインタビューを受けたことがあります。
その中の質問で、ニューレディー時とおっさん時のどちらが「自分らしい」ですか? ということを聞かれました。
私は「自分らしさ」にこだわることにあまり興味がありません。
なので答えとしては、「自分らしい」ということはあまり意識をしていない。どちらの時も同じ自分で、大事なのはそれぞれの状況下で「自分ならでは」のことをできるか、ベストを尽くせるかだと思っている、と回答しました。
「○○らしさ」について、結果として周りが「あの人らしいやり方だ」と言う事はあっても、自分で「自分らしさ」にこだわることは、あまり良いと思えません。
こだわるべきは
「自分ならでは」の能力が発揮できているか?
その状況は楽しいか?
ということだと私は考えます。
「自分らしさ」にこだわり過ぎると、「自分はこうであるべき」と自分を縛る檻になります。
状況は絶えず変化しますし、時間が経てば考え方や気持ちも変わってきます。
私は自由を愛するニューレディーなので、自分の自由さに制限を与える考え方というのはあまりよろしくないなと思うのです。
だ
から、私は「あなたらしく」とか「あなたらしさを大事に」なんてもっともらしいアドバイスを言う人を胡散臭いなと思いながら見ています。
その人を既成の枠に押し留めようとしているように思うのです。
自由でもっと新しく、今までにないやり方というのも試していいと思うのです。
- 1
- 2