自虐はほどほどに
賢い人はみんなと打ち解けるのに、あえて自分の駄目なところを開示して、相手に心を開いてもらおうとします。
私もそういうことはしますし、そういうことが出来ない人間は社会性がないなとも思いますが、たまに自虐をし過ぎてそれが止まらなくなってしまう人がいます。
あなたの周りにもいませんか? 自虐が過ぎる人。
私もそういった時期もあったのでその気持ちはわかります。
自虐が過ぎる人はプライドが高い人です。
人に突っ込まれるのが怖いし、指摘されるのが悔しいから、自分で先に落としてしまう。
笑いに変えたし、場の空気を和やかにしたし、突っ込まれないし、社会性を発揮できたし、それで良いでしょ、というのが自虐をし過ぎる人の論理です。
でもね、私は思うのですが、予定調和的にその場を必要以上に和やかにすることはないのです。微妙な空気なら、微妙な空気を楽しめるくらいの気持ちの大きさを養う方がずっと大切です。
そして、私はこれが一番良くないと思うのですが、自虐は卑屈と隣り合わせです。
自分の駄目なところを言うことで、その言霊が自分をさらに縛り、卑屈になるということがあります。
卑屈になると損をする
卑屈な人間は長い目で見ると損をします。
自分が駄目だ、自信が無いと思ってる人間に、何かを任せたい、楽しい時間を共有したいなんてことを思う人がいるでしょうか?
もちろんそういう方同士で傷の舐め合いをすることはそれなりに楽しいかもしれませんが、私にはあまり魅力的には映りません。
根拠の無い自信かもしれないけど、自分はもっとできる、素敵な人になれる、美しさを持っていると思っている人の方が面白いし、良くなろうと工夫もしているので、知恵もつきます。
私は女装歴20年、ショウガール歴も20年になるので、いろいろな女装を見てきましたが、その経験からしても、ブスというのを売りにした女装は寿命が短いです。
単純に笑いが取り易いので、宴会芸の延長でやっている女装はそこでブス女装に手を染めます。
最初は自虐でみんなを楽しませているつもりが、笑われ者になっていると考え、人前に立つのが面倒になったり、怖くなります。
笑われなければ価値が無いのかと卑屈になり、そのうち、女装を勝手に辞めます。
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