再現性と科学
Julien Jeanneau
理化学研究所の騒動について先週も書きましたが、もう一つ私はこの事件から学んだことがあります。
科学者の方々がしきりにお話していたのは、論文の実験内容に「再現性」がないということでした。どうやら科学の世界においては「再現性」という言葉が重要なようです。
私はこの「再現性」という言葉を聞いて、科学はどうして発達していったのかということが少し判った気がします。
「再現性」というのは、後に使う多くの人がその知恵を使ってメリットを受けられること。
動物と違って人間が言語や文字、数に法則を見出して、科学を発達させてきたのは、後に来る人の為に知恵を残そうという思いがあったからなのではと考えました。
「うれしい」と思ったり
「楽しい」と思ったり
「おいしい」と思ったり
「きれい」と思ったり
そういうことをたくさん再現して人に伝えるため。
「悲しい」と思ったり
「辛い」と思ったり
「まずい」と思ったり
「汚い」と思ったり
そういうことをより少なくするため。
そう考えると科学って素敵だなと思います。
科学は科学者のためだけのものではありません。
私がこの連載やブログを続けているのも、私が学んできた知恵を誰かに伝えたいということの表れかもしれません。
そう考えると私も女装である前に人間なんですね。
なかなかそう認めてもらえませんが、ふふふ。
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