鬼になるのを恐れない
節分ですね。
今日は鬼について色々お話してみたいと思います。
私はCampy!barで一緒に働く、ドリューさんという女装と仲が良いのですが、
いつも二人で言い合っていることがあります。
天国に行くのは諦めた、
地獄に行く覚悟はできている。
ということです。
四十を超えた女装同士、酷いこともたくさんしましたし、意地悪もたくさんしました。
もちろん、良いこともしてるのですが、良いことをした量が
悪いことをした量より多いかと聞かれたら、
胸を張って「はい」とは言えなさそうです。
親も泣かせてきましたし、同級生の友達もいません。
そもそも友達が少ないので、人の結婚式にもあまり呼ばれない人生です。
応援してくださる皆様と仕事仲間、女装仲間が唯一、
私を社会に繋ぎ留めてくれるような気がします。
そんな徳の低い私ですから、
みんなに愛されて天国に召されるなんて考えていません。
むしろ善人だけしかいないとなると、
天国ってひょっとして退屈?
くらいに考えてしまいます。
必死に生きていると鬼になる
小さい頃は、鬼になって、みんなから愛されずに孤独に生きるなんて、
かわいそう過ぎるし、悲惨だし、哀れだと思っていました。
「渡る世間は鬼ばかり」というドラマも中年女性って鬼みたいでおっかないという
目線で見ていましたが、いざ自分が中年女装になり、
物事に対処する側になってみると、沢田雅美さんや東てる美さんが演じていた
キツい女性と変わらない対処を行っていることに気づきます。
もちろん笑顔と上品さは心がけていますが
私も既に鬼だったのです。もう何年も前から。
でもね、鬼になってみて気がついたのです。
一生懸命生きてたら、自然と鬼になるものだと。
そして私は鬼が好きなのだと。
見回しても鬼のような女装ばかりと仲が良い私です。
このニューレディー入門も読み返してみると、
何処となく鬼女へのレッスンみたいな内容のことが多いですしね。
ふふふ。
あと、鬼になると一般的なウケはよくありませんが、
不思議と鬼を愛してくれる人も出てくるのです。
亡くなった川島なお美さんも女優の鬼で、
旦那様の鎧塚さんも菓子職人の鬼でした。
そういう素敵な巡り合わせも鬼になるとあるような気がします。
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