セフレと別れるときは、なんて言うべき?

ちなみに、別れ話の中でも、わたしが一番苦手とするのは、セフレと別れるときです。「これ以上のおかわりは遠慮したい」「本命の彼氏が出来た」「これ以上深入りすると、面倒くさそうなことになりそう」「セックスがやっぱり合わない」と見切りを付けたとして、どれもストレートに理由を告げにくい。

かといって、しかるべき理由をつけないと「俺のセックスが下手だったのか」と落ち込ませてしまいそうだし、ともすれば逆恨みで「あの女はヤリマン!」と言いふらされそう。いや、「ヤリマン」だって言いふらされたところで、別にさして害もないのでいいんですが、「ヤリマンのくせに、セックスが下手クソ」などと言われると実害を被る可能性もあるというので、できれば穏便に終わらせたい。

そもそもわたしはできる限り綺麗に別れたいと考えている人間なのです……というようなことを、知り合いのものすごいヤリマンの女性に尋ねたところ「えっ、セフレには別れ話なんてしないよ」という返事が戻ってきました。
いわく「セフレはセフレだから、そもそも付き合っていないので、別れることはない。ただ誘われたら予定が合わないと断るだけ。だから、過去のセフレだった人は、わたしにとっては今でも全員現役のセフレ」ということで、なるほど、その考え方は気楽でいい。採用します。

Text/大泉りか