いまの一番の悩みといえば、二歳半になる息子のイヤイヤ期です。
先輩のママたちからは、「出掛けるときに、玄関で靴を履かせるのに手を貸したら激怒してなだめるのに30分かかった」とか「エレベーターのボタンを押したら『やりたかった』とキレてどうにもならず、仕方なくもう一度上の階まで登ってやり直し」とか、どこに導火線があるのかわからない。うっかり触ったら大爆発というエピソードを聞いていたのですが、現状、うちの息子のイヤイヤは激情型ではなく、とにかくすべてに関して一度「ヤダ」と否定するスタイルです。
「林檎、食べる?」と聞くと「い~ら~な~い」という癖に、数秒後に「林檎どこ!」とねだってきたり、「公園行く?」と誘うと「行~か~な~い」と言ったそばから玄関に向かっていって靴を履き始めたり、まるで一度断るのが礼儀だとでも思っているかのように、とにかく一旦、首を横に振る。
それを「はーい、わかったよ」とわたしが受け入れたのを確認した後、自分が断ったことなどまるでなかったように、当然の顔をして待っている。これが大人ならば「面倒くせぇ」としか思えませんが、なんせ二歳のバブちゃんなので、それもまたかわいい。
保育園を嫌がる2歳児に効いたテク
ただひとつ、本当に困るのは、保育園の登園を嫌がることです。しかも保育園に限っては、「やっぱり行く」とはならない。無理矢理に連れて行こうものなら、ギャン泣きでますます収拾がつかなくなるし、保育士の先生方にも機嫌悪いマックスの状態で引き渡すのは気が引けます。
どうにか朝ニコニコで登園してくれないかと、朝からアイスクリームを食べさせてみたり、送り道のルートを変えてみたりと試行錯誤をくりかえし、ようやく見出したのが、前日の夜からとにかく褒めて褒めてテンションをあげる方法です。
「明日は泣かないで保育園に行けるかなー? 行ける? さすがだねぇ! 息子くんがそんなにおにいちゃんだとは、ママ、知らなかったよ! すごいねぇ! かっこいいねぇ! そうかそうか、えらいねー!」などと盛り上げていると、息子は自ら「泣かないで行く!」などとドヤ顔で宣言してくれるし、実際に泣かずに登園してくれるので成功ともいえるのですが、ハッと気が付きました。これ“合コンさしすせそ”じゃないか……!
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