したくない家事だけ夫に任す

新しい自分を発見したものの、改善する気もないでいた先日のこと。たまたま洗濯機を回したままで出掛けた日がありました。外に出てから気が付いて、夫に「外に干してある洗濯物を取り込んで、新しい洗濯物を干しておいて」とLINEで指令を送りました。

するとどうでしょう。帰ると、綺麗にたたまれた洗濯物が、わたしのパソコンデスクの椅子の上に乗せられていたのです。

「なにこれ?」と尋ねたところ、干してあった洗濯物を取り込んだので畳んだんだ、と言います。当然、わたしがいつもしているように、取り込んだままの姿でぐちゃっと床に積み重ねられていることを想定していたのに、まさか畳んであるだなんて。しかも、さすがはアパレルのプロだけあって、畳み方が綺麗すぎる。

それ以来、わたしは根本的に何か間違っていたのかもしれないと思うようになりました。今までは、とにかくわたしの負担を減らすべく、「同じ量」の家事育児をやってほしいと思っていました。しかしそれよりも、「したくない家事」をしてもらったほうがずっと満足感は高い。

それに、自分でも簡単に出来る家事を「やれ」と指示する度に、「なんでそれくらい言わないと出来ないの?」といちいち腹が立ちます。しかし、自分がやりたくない家事なら、「やれ」と言うだけで快く代わってしてくれる人には、感謝の念が浮かんでくる。

こうして、出産以降、1年半にわたって悩み続けてきた我が家の家事分担問題は、なんとか解決の糸口が見えてきたのでした。

Text/大泉りか

初出:2018.08.25

次回は <育児をしてくれない夫への幻滅が産後セックスレスの原因になる>です。
セックスレスは夫に原因がある場合も妻に要因がある場合もさまざま。出産後にセックスの回数が少なくなっている状況では、育児参加してくれない旦那に失望して性欲が湧かなくなっていることも?悩みの解決方法を探ってみましょう。