ガラス越しのオンナを選ぶ男と、葛藤する女―デートクラブでの実体験で見えたもの―

女子高生ブームの起源

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか? MarkScottAustinTX

 90年代、初頭から中頃、都内を中心にして一瞬でブームとなり、すぐに消えていった風俗のひとつに「女子高生デートクラブ」というものがありました。
JKリフレ、JK散歩など、今でも「女子高生」を前面に押し出した風俗は存在しますが、おそらくそのはしりとなったのは、「女子高生デートクラブ」だったのではないでしょうか。

「女子高生デートクラブ」は、だいたいマンションの一室にありました。
玄関を入ってすぐにマジックミラーにカーテンの掛かったパーテーションがあり、それを挟んで向こう側の空間が、女のコたちの待機場となっています。
テレビや雑誌が置かれていたり、お菓子やジュースなども無料で用意されていて、何時間だらだら居座っていてもいい仕組みです。
店によっては、同じワンルームのスペースに男性客も座ることが出来て、しばらく女のコとお話しをした後にデートに行くかどうか決めることも出来る店もありました。

 女子高生と「デートがしてみたい」と思ってる男性客は、店を訪れると、まず会員登録をします。
登録料は一万円程度。
登録を終えたところで、女子高生たちが思い思いにくつろいている部屋を、マジックミラー越しに覗きます。
そこでしばらく好みの女のコの物色した後、デートする場合は、店に連れ出し料五千円を払い、待ち合わせの場所(だいたいマンションのエントランスや喫茶店など)を決めて外に出ます。
その際、男性客は女のコに五千円以上の交通費を支払うよう、店から言い含められます。