エロに関するマウンティング
すっかりメジャーになった『マウンティング』って行為がありますよね。自分のことを上だとアピールすることですが、している方が自覚的なこともあれば、無自覚なこともあるし、される側も気が付かないということもある。あと、「ひょっとして、これ、マウンティングされてる?」と思いながらも、自分にとって、どうでもいいことすぎて、マウンティングされたとしても、カチンとした気分にまったくもってならないこともあります。
以前、知人女性とルミネで洋服を観ていた時に、「普段は伊勢丹でしか買い物しないから、ルミネってわたし的にはないなって思ってる(苦笑)」みたいなことを言われたことがありました。その際、わたしが帽子を試着した後に「わたしにも被らせて、ね、どうかな、わたし、世界で一番帽子が似合うって言われたことあるんだよね」と自信満々に微笑まれたりもして、しかし、相手はマウンティングしているつもりかもしれないけど、こちらにしてみたら、どうてもいいことすぎて、なんにも気にならないどころか「面白い」としか言えない。
あと「もしかして、この方は、わたしのことが嫌いなのかな」とも思いましたが、別に嫌われている様子はなく、ただ、彼女はそういう性格の人らしいです。
ようするに「マウンティングされ(たことに気が付い)てイラッとする」というのは、こちらの何かしらのプライドのツボを刺激されるからであって、ツボさえ外れていれば、イラッとすることはないのです。
例えば、わたしがルミネでお洋服を買うことにプライドを持っていたら「なんでそういうこと言うの?」と腹が立つでしょうし、帽子が似合うと自認していたら「は?わたしのが似合いますけど」というふうにです。
さて、話は変わりますが、職業柄か、よく女性からエロに関してのマウンティングをされることが多くあります。「わたし、めちゃくちゃ濡れる方なんで」「わたし、よく、エロいって言われるんですけど」「わたし、フェラチオが上手なんです」と言ったふうにです。
もちろん、相手に、「セックスの話で赤裸々に盛り上がりたい」という思いがあって、そのためにまず自分を開示してくれてることもあるし、こちらに合わせて気を遣って、あえてシモの話題を選んでくれていることだってあります。けれど、そういう場合は、だいたい二人きりの時に小声でこっそり教えてくれるもの。そうではなく、男性を含む多数で会話している最中に、明らかに「わたしのほうがおエロですけど?」という挑戦的な態度で来る人がいる。アレはいったい何が目的なんだろうか。
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