「筋肉男子とヘタレ男子」あなたの好みは?

 まず、ほぼ主役級の元兵士・ハンター・ケインを演じるチャニング・テイタム。『マジック・マイク』でも見せた筋肉を本作でもタンクトップで見せつけております。

柳下修平 映画 ブロガー 映画が描く愛のカタチ ウォシャウスキー姉弟 チャニング・テイタム ミラ・クニス ショーン・ビーン エディ・レッドメイン ダグラス・ブース ワーナー・ブラザース映画 Jupiter Ascending 筋肉男子 ヘタレ萌え男子 色気 オヤジ カッコつけ野郎 兄弟 ジュピター 女子会 キャ 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

 ケインは絵に描いたように硬派な男なんですね。いや、硬派を装った“クール童貞”な感じ。自分からは女性に指一本も触れられないウブな男なんです。主人公のジュピターがちょっと合図を出してもどうも踏み出せない。

 思わず「童貞か!」と突っ込んでしまうほどなんですが、それはジュピターの正体が、彼の硬派故に手を出せない性格に関係しているから。とはいえ、何度見ても「童貞か!」と突っ込みたくなるでしょう。

 続いて、実質悪役バレムを演じたエディ・レッドメイン。
エディ・レッドメインと言えば、現在絶賛公開中の『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキングを演じて第87回アカデミー賞「主演男優賞」を受賞しました。『レ・ミゼラブル』なども有名ですね。

 今回初とも言える大作出演&悪役だったわけですが、彼の良さが存分に発揮されたキャラクターに。ちなみに、エディ・レッドメインは1982年生まれの現在33歳なのですが、実年齢よりかなり若くみえる俳優です。良く言えばフレッシュ、悪く言えば幼さの残る俳優と言うことですね。それが今回の悪役にマッチしてるんです。

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 悪役と言えば、例えば『ダークナイト』のジョーカーや、『イングロリアス・バスターズ』のハンス・ランダのような“狂気に取り憑かれていてこそ最強”という名の照合が与えられる存在。

 しかし、エディ・レッドメイン演じるバレムは狂気とは程遠く、とにかくヘタレ。細身で弱々しい身体つきで、権力を盾に悪事を働く。だから、やってることは悪役でも、ヘタレ故にヘタレな結末の連続。これがコミカルで魅力的に感じる部分でもあります。

 エディ・レッドメインという俳優を他の映画でご存知の方は、このギャップに間違いなくやられるでしょう。筋肉質で硬派なケインと対照的で、母性本能をくすぐられる女性も多いかもしれません。

 そんな対照的な二人を見て、「あなたはどっち派!?」と聞きたくもなるのですが…あと二人!あと二人いい男性キャラクターがいるんで紹介させてください!