「筋肉男子とヘタレ男子」あなたの好みは?
まず、ほぼ主役級の元兵士・ハンター・ケインを演じるチャニング・テイタム。『マジック・マイク』でも見せた筋肉を本作でもタンクトップで見せつけております。
ケインは絵に描いたように硬派な男なんですね。いや、硬派を装った“クール童貞”な感じ。自分からは女性に指一本も触れられないウブな男なんです。主人公のジュピターがちょっと合図を出してもどうも踏み出せない。
思わず「童貞か!」と突っ込んでしまうほどなんですが、それはジュピターの正体が、彼の硬派故に手を出せない性格に関係しているから。とはいえ、何度見ても「童貞か!」と突っ込みたくなるでしょう。
続いて、実質悪役バレムを演じたエディ・レッドメイン。
エディ・レッドメインと言えば、現在絶賛公開中の『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキングを演じて第87回アカデミー賞「主演男優賞」を受賞しました。『レ・ミゼラブル』なども有名ですね。
今回初とも言える大作出演&悪役だったわけですが、彼の良さが存分に発揮されたキャラクターに。ちなみに、エディ・レッドメインは1982年生まれの現在33歳なのですが、実年齢よりかなり若くみえる俳優です。良く言えばフレッシュ、悪く言えば幼さの残る俳優と言うことですね。それが今回の悪役にマッチしてるんです。
悪役と言えば、例えば『ダークナイト』のジョーカーや、『イングロリアス・バスターズ』のハンス・ランダのような“狂気に取り憑かれていてこそ最強”という名の照合が与えられる存在。
しかし、エディ・レッドメイン演じるバレムは狂気とは程遠く、とにかくヘタレ。細身で弱々しい身体つきで、権力を盾に悪事を働く。だから、やってることは悪役でも、ヘタレ故にヘタレな結末の連続。これがコミカルで魅力的に感じる部分でもあります。
エディ・レッドメインという俳優を他の映画でご存知の方は、このギャップに間違いなくやられるでしょう。筋肉質で硬派なケインと対照的で、母性本能をくすぐられる女性も多いかもしれません。
そんな対照的な二人を見て、「あなたはどっち派!?」と聞きたくもなるのですが…あと二人!あと二人いい男性キャラクターがいるんで紹介させてください!