人妻と遊んだ街から逃げてゆく おうちに帰るまでが不倫です

佐々木あらら 初体験 処女 童貞 卒業 エロ短歌 Roberto – Trombetta

 ひと月お休みをいただいてしまいました。なにごともなかった顔で再開します。

 月を超えてしまいましたが引き続き「オフィスラブ」をテーマにみなさまから届いた怨霊エピソード&短歌を鑑賞していきますよ。

 オフィスとは切っても切り離せないのかもしれませんが、不倫と浮気の話ばかり届いております。僕はいま「王様の耳はロバの耳」の木のうろのような気持ちです。うろ系男子。

 ここまでみんなが浮気し放題ってことは、もう日本は一夫一妻のシステムなんてなくしちゃったほうがスッキリするんじゃないだろうか。

 まあ、なんでしょう、みんな、くれぐれもバレないようにね。うろからのささやかなお願いです。

 というわけで今回は「職場での不倫・浮気」特集。

緊急避妊には成功しました

もりりんさん(神奈川県)
エピソード:
 送別会の後、4歳年上の上司と同僚と三人で飲んでいたら、酔って理性を失いました。
 帰る方向が同じ上司とタクシーに乗っていたら、いつのまにかそういう雰囲気になってしまいホテルへ。お互い既婚者なのに本能のまま一夜を共にしてしまいました。
 誰にも知られてはいけないという背徳感と、生でしてしまった絶望感……。
 さいわい緊急避妊には成功しましたが、あれ以来、周りにバレないようにと思えば思うほど不自然になり、落ち着かない日々です。

集金のふりしてもらう薬代 給湯室で話をつけて(もりりん)

 短歌、良いですね。後半は完璧な響き。エピソードを読まないと何の薬代だか読みとってもらえない可能性があるのがもったいないんですが、まあ直接書いてしまうと台無しなので、兼ね合いが難しいところです。

 さておき、「いつの間にかそういう雰囲気に」というところ、気になります。

 この上司が、もりりんさんと同様にどこかの投稿サイトに体験告白を投稿してるとすると、こんなタイトルがつきそう。

「部下の美人人妻を泥酔させて中出ししたった」

 こっちの視点から見ると、この話には別の怨霊が潜んでいるように見えてきます。ヒトサマの美しい思い出をぶち壊すのは悪い趣味だけど、やっぱり「いつの間にか」だけではそういう雰囲気にならない気がする。雰囲気は誰かしらがつくっているものだから。

 一夜の過ちにおいて「いつの間にか説」を主張する人は、

A)雰囲気をコントロールされているのに気づかない人
B)無意識に雰囲気をつくってしまう人
C)「いつの間にか」と言っておくのが波風が立たないことに気づいている人

 のどれかのはず。もりりんさんのケースがAパターンなんじゃないか、それだけが心配です。ちなみに、若いころモテた人は酔っ払うとBになる率、高い気がする。

 あ、僕はもちろんほとんどCです。ごきげんよう。

そんなにもお酒のせいにしたいなら代わりにお酒に土下座させたら?