「自分に自信がない男」は
女同士で奪い合いが起こる!?

そんなわけで、ここに「事故の危険性」が生まれます。
最大の問題は、寡黙な男は「自分に自信があって黙っている」という人ばかりではなく、「自分に自信がないから黙っている」ことがほとんどだという事です。
困りましたね。
そして、その自信の無さは「相手に合わせる」という態度につながります。
女はこれを「優しさ」やら「包容力」などに感じてしまうんです。ああ。

だから、付き合っている時は、話も聞いてくれるし、やたらと否定したりしないので、女にとっては心地のいい相手です。
それは同時に「他の女達」にとっても、心地のいい男という事なので、結果的に彼は「多くの女を抱え込む」可能性が高くなるわけです。

かくして女達の間で、その「心地いい男(場所)の奪い合い」が起こるわけなんだけど、何しろその男には自信も主張もありませんから、女が強く出たらすぐに怖くなって逃げるわけです。それが事故につながります。
平和主義で優しい男ほど、彼女にブチ切れられることに弱いのです。

あえて1つ彼を弁護するなら、1つの角度から見れば彼は「優柔不断の浮気男」なんだけど、要求されたら断れない「弱くて優しい男」でもあるんですよね。(バカですけど)

男も女も相手には「自分にとって都合のいい存在」であって欲しいものです。それが恋です。
でも相手も人間なので、実際は「自分の思う通りの存在」ではないんですよね。
ある程度経験を積んで、男を見る目が養われてくれば、「自信が無いせいで主張しない男」に、たいした価値はないという事に気がつくのだけど、最初はわからないものなんですよね。

ともかく「自分に自信がないから困ったことになる」というのは、彼の問題です。
そしてこれは「相性の問題」でもあるので、自分を責める必要はないですからね。
(ぶつかっても大丈夫なタフな男もいますから)

「優しいけど自信のない男」への対処法

では最後に、こういう「優しいけど、自信のない男」を好きになった時の対処法を書きますね。
お分かりでしょうけど、基本は「強く出過ぎないこと」です。
やたらと問い詰めたり、批判したりするのもNGです。
「どうしてあなたはこうなの?!」みたいに、感情的な圧をかけたり、「前も言ったよね!?」とか、理詰めで追い詰めたりすると、基本的にこの手の男は「貝」になります。
もう本心などは言いません。「隠密行動」が増え、事故は「知らない所」で起きます。

では、もし「自分の知らない彼」が、隠密行動をしていたらどうすればいいか?

その場合、彼を責めても何も解決しません(逃げるは黙るだけ)ので、その時は冷静にこう考えましょう。

「それでも私はこの男と一緒にいたいの?」と。

「もう別れてもいいか」と思うなら、彼は「つまんないチキン野郎だった」と思ってお別れしましょう。
それでも「一緒にいたい」と思うなら、あなたの負けです。自分の「態度」を変えるしかありません。

一緒にいるなら、すべてを覚悟して、そんな「弱くてダメな彼」を許すしかないんです。
彼の話を責めずに聞いてあげて、気持ちを理解してあげた「フリ」をするしかないでしょう。
過去の事や、他の女の存在も、一旦「受け入れるフリ」をするしかありません(負けたんだからね)。

そんな天使のような態度で彼の話を聞いてあげることができたら、彼の態度も変わってきます。
半年も経てば「彼女だけは僕の本当の気持ちを聞いてくれる人なのかも」なんて彼も思ってきます。
今度は貴方が彼にとって「心地の良い場所」になちゃうわけです。
そうなりゃこっちのモノですよ。貝は開くのです。ホーホーホー!
それでも変わらなかったら、本物のゴミ野郎だからポイポーイ!

上手くやんなよお嬢さん!風邪ひくなよ!ホー!

Text/山田玲司