現代の女性は収入の高さよりも「共感・共有できる」相手を探している!(4)

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こちらのコラムはmixiグループ運営、日本最大級の婚活サイトyoubrideの提供です。

市場を制するものは、恋愛を制す?
消費者トレンドをつかむマーケティング専門家のヨツモト先生が、ニシイ助手とともに恋愛市場の“いま”を読み解きます!

“共感・共有”がパートナー探しのカギ!

3高から3合へを実践する男性と女性の画像
ニシイ助手

ぐもももも……。すぺぺぺぺ……。ふしゅるるるるる~…。

ヨツモト先生

…ニ、ニッシー? どこから出てる音なのかわからないけど大丈夫かい? …変身? 変身するの?

ニシイ助手

いえいえ、違うんですよ! 前回までの記事を読んだ男性から、「女は結局、お金で男を選ぶのか…。シビアだよなあ……」と言われて、憤慨してるんですよ! ふしゅるるるる~…。

ヨツモト先生

うん、その音こわいからやめようか。
その男性は、「女性は、経済的価値観が同じ(近い)男性を求めている」ということについて、少し勘違いをしているみたいだね。
たしかにVol.01では、youbride会員へのアンケートから、女性が交際相手を選ぶ条件として、 「経済的価値観」「恋愛観・結婚観」「将来へのビジョン」の3つを重視していることがわかった。
つまり、結婚したその先の“安心”や“安定”を求めているというわけだ。そのため、女性は男性よりも、交際相手に明確で厳格な条件を設定しているのは事実だろうね。

ニシイ助手

でも、「経済的価値観」というのは、決して「収入が高い男のほうがいい」という単純な話ではないのに……。

ヨツモト先生

そうだね。そのことを証明するために、次のアンケート結果を見てみようか。

女性が求める「経済的価値観」とは?

図2
ヨツモト先生

図2は、Vol.01で挙げた「交際相手を選ぶ条件」の10項目について、「これが同じ(似ている)だととくに嬉しい」と思う優先度の高い項目を3つ挙げてもらった結果だよ。

ニシイ助手

女性の場合、「3.経済的価値観」、「8.恋愛観・結婚観」が高いのはわかるとして…。「1.趣味や余暇の過ごし方」、「6.食べ物や料理の好み」もそれと匹敵するくらい高くなっていますね。

ヨツモト先生

それに対して次は、10項目のうち、「これが合わないとお付き合いはしたくない」と思う項目を3つ挙げてもらったアンケート結果(図3)だ。

図3
ニシイ助手

これまで目立たなかった「5.性的な嗜好や相性」が、「8.結婚観」に次いで高いです!

ヨツモト先生

そうなんだ。興味深いのは、いずれにおいても「4.ファッションの好みやセンス」「7.容姿やスタイルの好み」といった自分の主観的な好みについては割合が低いということ。

ニシイ助手

それに対して、「1.趣味や余暇の過ごし方」や「6.食べ物や料理の好み」また「5.性的な相性」も……いずれもお付き合いにおいてパートナーと価値観を共有するものですよね!

ヨツモト先生

そう、それともうひとつ。Vol.02では、人気のある男性会員のプロフィールの傾向の1つに、プロフィールに「一緒に●●してほしい」などの記載がある、つまり体験の共有を望む男性が多かったことを忘れちゃいけない。

ニシイ助手

つまり女性は「共感・共有を共にできるパートナー」をより強く求めているんですね。

ヨツモト先生

うん、そう考えると、結婚条件に求める「経済的価値観」の正体も徐々にわかってくるよ。
最近の若い人は、全般的にお金を使わない節約傾向にあるんだけど、自分がこだわりたいところにはお金をかけるという「メリハリ志向」が強いんだ。

ニシイ助手

服はユニクロやH&M、FOREVER21で安く済ませているのに、趣味の本やCDに月何万円も使っていたり。食費は1日数百円で慎ましく自炊しているのに、ヴィンテージものの洋服に平気で何十万円も注ぎ込んだり……。人によってこだわりたいポイントは全然違いますね。

ヨツモト先生

そんなこだわりポイントがパートナーと合わなかったら、お金の使い方が変わってしまうよね。
つまり、彼女たちが結婚条件に求めている「経済的価値観」とは、ここにはお金をかけたい/かけたくないというこだわり(=価値観)をパートナーと共有できるかどうか、なんだ。

ニシイ助手

昔は結婚相手に“3高”(高学歴・高収入・高身長)を求める時代もあったけど、今はそもそも正社員で安定した収入の男性を見つけること自体が難しい時代。
そこで婚活市場においては、人柄や仕事、経済状況が“安心・安定”していることと、自分と相手の価値観を“共感・共有”できることが優先されはじめているんですね。

ヨツモト先生

その中でも、特に「経済的価値観」「恋愛観・結婚観」「将来へのビジョン」の3つが自分の考えと合っていることが、結婚相手の必須条件になっているんだな。現代は、“3高”の時代から、いわば“3合”の時代になったと言えそうだね!

ニシイ助手

いま、日本では交際相手のいない人が男性で6割、女性で5割と言われています。ひょっとしたら、自分の考えや価値観を相手に受け入れてもらえるだろうか……と遠慮したり、臆病になっているのかもしれませんね。

ヨツモト先生

お付き合いや結婚の相手を真剣に見つけたいのなら、相手の知りたがっている“3合”をきちんと自分の言葉で語れるようにならなきゃ!
そんなこともできずに、結婚を見据えた信頼関係なんて築けないよ。
次回は、勇気を出して自分の価値観をプレゼンするための心構えについて、僕が講義しよう。