恋愛する意味は、
「なぜ自分は、そういう恋をしてしまう人間なのか」を知れること

二村:そこで気がついて、よかったですよ。
そのまま結婚して子ども産んで育てて10年後に「なんで私、風呂場の夫に水を持ってっているんだろう?」って気づく人が多いですから。

川村:私、付き合って9ヵ月で気づいてよかったです!(笑)

二村:いや、でも、いつ気がついても別にいいのかな。
いま言ってて思ったんだけど、子ども産んでから離婚したって、それでも別に「不幸」じゃないし「手遅れ」でもないよね。
人は必ず、気づくべき時に気づくし、変わるべき時に変わるれるし、そうじゃない時には変われないし。子どもの人生は子どもの人生だし。

 恋って、どんな恋でも必ず苦しくなるんだけど、あらゆる恋は「なぜ自分は、そういう恋をしてしまう人間なのか」を知るという意味があるよね。ていうか、恋にはそういう意味しかない。

川村:恋愛って尽きないですよね。
今でもちょっと「かわいい子しか恋愛する資格はないんじゃないか」って思っているんですけど、二村さんの本って、顔のクオリティが低い私のような人でも恋愛がやりやすくなるヒントが沢山書いてありますよね。

【後編へつづく】

Text/AM編集部

「苦しい恋」にはわけがある。「心の穴」と「自己受容」をキーワードに、なぜ「楽しいはずの恋愛」が苦しいのか、の秘密に迫ります。