女子が歳を忘れて楽しく生きる方法
―年齢の壁を恐怖に感じている女子がすごくたくさんいるんですが、お二人はどんな感じで歳を重ねていきたいというのはありますか?
雨宮:私最近、本気で歳を忘れてるんですよ。年女になったときしか自信を持って自分の年齢を答えられない(笑)
知り合いの年齢もだいたい30~40歳の間っていうぼんやりした認識しかないし、もうどっちでもいいかなって。
自分がアラフォーの人だっていうのは、意識しないと痛々しい人になるんだろうけど、今まで十分気にしてきたからもういいかなっていう気が最近してきて。
40過ぎたら、ガーン! って来たりするのかな。
33歳から34歳になるときは怖かったですね。
29歳から30歳になるときは、すごくショックがあるとよく聞くから、すごく覚悟してたし、心にエアバッグを装備してたの。
「27歳からの3年間の過ごし方で30代が決まるよ」とも言われてたから、心構えがしっかりあったんだけど、30歳は意外とするっと過ぎて、「これで30代はOK」って思っていたら、33歳から34歳になるときにすごい恐怖が湧き上がってきました。
―へぇーなるほど!
雨宮: 4って5に近い数字じゃん!って(笑)
それですごく怖くなっちゃって、プロフィールに「永遠の32歳」って書いていたら、編集さんから「プロフィールは、“永遠の32歳”でよろしいでしょうか」って確認されちゃって(笑)もうあまりにも恥ずかしいからやめてもらった。
35を過ぎると、わりと「もういいや」ってなりましたけど。
トミヤマ:私、35歳になったら楽しくなっちゃったんですよ。
やったー!アラフォーだ!四捨五入したら40だ!おばさんだ!って。
雨宮:肩の荷がおりたんですね!
トミヤマ:そうなんです。ここから先は、おばさんだろうがおばあさんだろうがあまり違わないじゃない?って思って。
雨宮:若者だと「若いんだから、かわいくしてなきゃもったいない!」みたいなプレッシャーありますもんね。
「おばさんだから」で自由になる魂もあるってことか。
トミヤマ:いろいろ楽になれる、それが中年ですかね。
雨宮:でも、こういうの説明が難しいですよね。
私も若い時に聞いたときは納得いかなかったですもん。
「歳を取ったら楽になれた」とか、「肩の力が抜けた」とか。
オフィシャルだからそう言ってるんでしょ~?ホントは注射とか打ってるんでしょ~?って(笑)
一同:(笑)
雨宮:そんなの絶対信じられなかったから、もうちょっと納得してもらえるような説明ができればいいんだけど…。
まずは、周りも老けていくっていうのもありまするよね。
自分だけが老けていくわけじゃないから、周りも同じだけ老けていって、同い年の女が集まると、ファッション誌には絶対載らないような話がいっぱい出てくるの(笑)「ね~白髪ってどうしてる?」とか。
私も気になってヘアケア特集を読んだんだけど、「地肌をマッサージすればいい」とか毒にも薬にもならないことしか書いてなくて。
一同:(笑)
雨宮:真剣に老化に向き合ってほしいですよね(笑)
でも、そういう話ができると、「老化に困ってるのは私だけじゃない」ってほっとする。知恵を出しあってなんとかしてこう、って思うし。
もちろん外でそんな話は絶対しないし、白髪に困ってるなんておくびにも出さずに「もともとキレイな黒髪なんです~」って顔してるんだけど。
トミヤマ:若さとか可愛さがなくなっていくと、そういうぶっちゃけた話が増えていく。
雨宮:若い時って、友達同士でも「おしゃれだと思われたい」という見栄とか、壁があった気がする。そういう見栄を張らなくなっていくから。
でもまぁ、そうは言っても見たことのない皺を発見した時とか怖いですよね。
トミヤマ:怖い!おや、これはシミでは…?みたいな(笑)
雨宮:肝斑です、とか(笑)
―(笑)あれ気になるんです!
トミヤマ:トランシーノのCM!
雨宮:色々怖い時はあるよね。今まで信じてた「若い自分」が、突然足元からガラガラガラって崩れていく瞬間がある。どうしたんだっけ…。
トミヤマ:いまこうやって笑って喋ってるってことは、どうにかなったってことですよ…。
雨宮:年上の人を見ていて、楽しそうな人って年齢と関係なく自己を確立していて、「私は私」っていう別枠にいる人が多いと思うんです。
私は、男性からの視線に対してすごく年齢を気にしてしまうから、別枠に行くのは逃げのような気もしてたんだけど、別枠に行ってもモテてる人はモテてるから、純粋に私が異性との交流がヘタなだけで、別枠かどうかはもう関係ないって気づいたんですよ。
だったら、もう気にせずそのかっこいい枠を目指していこうと。
―関係ない枠があるんですね!