しかし新たな課題も

A:アルさんの『男は言葉が不自由ぐらいに思った方がいい』というアドバイスが大きかったです。そのおかげで、言葉尻で切らなくなりました。前は「自分も家事を手伝う」とか言われると「手伝うって何それ?」と思ったけど、べつに悪気なく言ってるんだなって。

アル:そうそう。「家事は女がメインで男はサブ」と思ってるわけじゃなく、大抵はただ「手伝う」って言葉を使ってるだけなのよ。些細な一言で「この人はこんな人かも」と妄想を膨らまさない方がいいよ。逆の立場だったら「よく知らないくせに勝手に決めつけるなよ」と思うしさ。

A:確かにそうなんですよね。結婚相談所に登録してみて、思ったより保守的じゃない男性も多いなと感じました。「共働きで家事も分担したい」という人も多いし。

ただ、アドバイザーさんが保守的なんですよ…。
「男の人は家に帰ったら何もしたくないんだから『家事分担希望』とか書いちゃダメ」とか言われて、げんなりしました。モテを目指すのは一理あるとはいえ、結婚で大事なのはマッチングだと思うのですが。

アル:アドバイザーは成婚率を上げるのが目標だから、「とにかく結婚させればいい」と思ってて「どんな結婚生活を送りたいか」までは考えてないかもね。でも、結婚生活は50年も続くわけだから。

A:アルさんがアドバイザーをされたらいいのに(笑)。

アル:物書きで食えなくなったら転職するわ!
とはいえ、相談所に登録してよかったんじゃない?10万以上かけるわけだから、男性側も真剣度が高いし。
世の中には、ぱぷりこちゃんの本に出てくる「セフレ牧場経営者」や「恋心の搾取地主」がウヨウヨいるからさ。都合よくセックスや恋愛だけを楽しみたい男は排除されるから、その点は安心だよね。

A:そうですね、真剣度はすごく高いです。アプリ系は出会いを増やしたいだけみたいな人もいたけど、相談所は結婚に対するモチベーションが高いです。ちょっと高すぎる男性もいますけど(笑)。「20代のうちに結婚して子どもがほしいんで、3ヶ月以内に結婚したいです!!」みたいな。

アル:思ってても言わなきゃいいのに。

A:ほんとですね(笑)。
私は結婚相手を探してるので、相談所に登録してよかったです。お陰さまで男性からの申し込みも増えて、今やもう管理できない状態になってますが。
(スマホのエクセル表を見せてくれる)

アル:ちゃんとヨミ表で管理してるのか(笑)。

A:土曜日なんか、12時・3時・6時で3人に会うスケジュールとか。

アル:大変だなあ…!!あんまり頑張りすぎると過労死するから、たまには休憩しながら続けてね。

A:はい!以前の私は独身のまま30歳になることが恐ろしくてたまらなくて「休んでるヒマなんかない」と思ってましたけど。アルさんのカウンセリングを受けて、とても前向きに独身彼氏ナシの30歳を迎えることができました。今は「三十代独身女コンプレックス商法に乗せられない」を格言として胸に刻んでおります。

アル:Aさんはアドバイスを素直に聞ける人だし、それを実践する行動力もあるし、絶対いい人に出会えると思うよ。

A:そう願ってるんですが、また新たな課題も見つかって。
私にとって「男尊女卑じゃない、リベラルな人」は絶対譲れない条件で、だったらこだわった方がいいとアルさんにも言われましたが、私の求めるレベルは一般とは違うようなんです。
世間の女性の求める男女平等レベルより、私の求めるレベルはさらに高いみたいで…。

――次回「男尊女卑アレルギー問題」に深く切り込みます!

Text/アルテイシア

姉妹サイトTOFUFUでも連載中!

 アルテイシアさんのデビュー作『59番目のプロポーズ』で結婚した“59番”さんとの結婚生活を綴ったコラム。
笑いのたえないアルテイシアさん夫婦の日常をどうぞ♪

書籍発売中!

新刊『オクテ女子のための恋愛基礎講座』発売中
自信がない・出会いがない・付き合えない・好きにならない・もう若くない・幸せな恋ができない・SEXしたことがない・女らしくできない・結婚できない…そんな悩みを解決する一冊♪

次回は <男尊女卑の壁・家事・オカン問題/東大卒女子に再び婚活カウンセリング②>です。
以前、アルテイシアさんに婚活の相談をした東大卒女子のAさん。アドバイスを実践したら成功率が上がったと現状報告しにやってきました。そして新たに見つかった課題は「男女平等についての意識の差」。悩める女子は多いこのテーマに、アルイテイシアさんが男女別姓や家事分担、共働きなどの切り口から深掘りします!