「告白もプロポーズも男からさせろ」説は嘘

 告白する際は「一緒にいて楽しいし、よかったら付き合いませんか?」とさらりと笑顔で言いましょう。「実際に付き合ってみないとわからないこともあると思うし」と言えば「うん、まあそうだよね」と相手も納得する確率が高い。

 そこで「もう少し時間がほしい」「もっとお互いを知ってから決めたい」的な返しをされたら、「じゃあ今まで通りご飯とか行きましょうね」とさらりと笑顔で言って、水面下で他も探しましょう。追いかけすぎず「横綱相撲」に徹すれば、逆転も十分ありうる話です。(さらに詳しくは拙書『オクテ女子~』を参考に)

 オクテ女子たちの成功談を聞くと「生まれて初めて自分からデートに誘って、自分から告白した。彼は私以上にオクテだったから、自分から動かないと無理だったと思う」「あの時、がんばってよかった。もしダメだったとしても、自分で動いた結果だから後悔はなかったはず」と言います。

 そんな彼女らの話を聞いていると「夫どもよ、どんだけオクテなのか」と思う。
ある女子のご夫君は、付き合った後も手すら繋いでこなかったそう。その話を我が夫にすると「まあ両手がふさがると不便だからな」と返され、「そこじゃないと思うぞ」と言うと「そこじゃなければ、どこなんだ?」と真顔で聞かれました。

 この夫と出会った時も、私からアドレスを聞いて飲みに誘ったし、その後試しに付き合ってみて、結局プロポーズも私からしました。

 落とすまでが楽しい肉食系と違って、オクテ男子には瞬発力はないが持久力がある。結婚後も一途に愛して大切にしてくれる夫が多い。

 世の恋愛本、特に男性の書いた恋愛本は「告白もプロポーズも男からさせろ。みずから手に入れた女=価値がある、と思われて大切にされるから」とありますが、そんなのは嘘。
あれらは「やっぱ自分から落とさなきゃ燃えねーよな、ヒャッハー!」という肉食系の思考であり、彼らは落とすと興味を失うため大切になどされないし、高確率で浮気されます。

 そもそも初心者は男から告白させる手練手管を手に入れる前に、鬼籍に入る可能性が高い。今生で幸せな結婚を叶えたければ、受け身は捨てて、みずから動きましょう。

 熟年世代は「告白もプロポーズも男から」という夫婦が大半でしょうが、現実は3組に1組が離婚しているし、家庭内別居や仮面夫婦も多く、「男が主導権を握ったから幸せ」とは思えません。

 むしろ周りをみると、女が主導権を握って結婚した夫婦が幸せになっている。
「恋愛は男がリードすべき」的な思考のない男の方が、「女は男に従うべき」的なマッチョ思考もなく、対等なパートナーシップを築けるのでしょう。

 最後に。
かつての私も、モスラみたいな蛾のいるトイレでオシッコしながら「これなんて罰ゲーム?」と震えました。そんな私が婚活女子に言いたいのは「どんどん自分に甘くしよう」。

 こんなに過酷な婚活をがんばっているのだから、自分を甘やかして癒さないと死んじゃいます。ガチャを好きなだけ回すもよし、レーズンバター一本食いするもよし、じゃんじゃん自分にご褒美をあげてくださいね。

 あと「女子会で男の悪口を言う女は結婚できない」説も嘘なので、ガンガンに悪口を言ってストレス発散しましょう。
私は「あの男、斬首にしてぇ」とか言いつつ、カラオケで久宝留理子の『男』を絶唱していました。この曲は小気味のよい歌詞で元気が出るのでオススメです!

Text/アルテイシア

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次回は<タラレバ病の特効薬はコレだ!/闇落ちした元オクテ喪女に婚活カウンセリング①>です。
恋愛の泥沼にハマリ、婚活も迷走中の元オクテ喪女にアルテイシアさんが斬り込みます。最低ヤリチン野郎との出会いから、恋愛に対して懐疑的になってしまい、路頭に迷ってしまっている読者に対して一筋の光は見えるのか?