我慢するうちに慣れている？セフレや都合のいい女を卒業する一番のコツ

新しいことを始めて、脳を切り替える

アル：「セフレでもいなくなると寂しいし、誰もいないよりマシ」と言う女子も多いけど、本当はいない方がマシなんですよ。

　基本、女は「安心できる巣」を求めるから、同じ布団に寝ている男を信頼できないと情緒不安定になってしまう。
私も教祖と付き合っていた時は、体調も悪かったし仕事にも影響でたし差し歯にもなったし、とにかくどん底でした。
だから本心から目を背けて平気なフリをするんじゃなく、ちゃんと向き合うべきだと思う。

「あの恋愛も無駄じゃなかった、いい経験になった」とか思えるのって、別れた後だから。
付き合っている時は「自分ばっかり損して納得いかない」と思うけど、それでズルズル別れないとすり減る一方だし。
ギャンブルと同じで「負けを取り戻そう」と粘ると損害がどんどん膨らむから、どっかでやめなきゃいけない。

AM：何年もセフレを続けて35歳超えちゃった人とか「なんでもっと早く別れなかったんだろう」と後悔していますよね。自己評価が下がって男も信用できなくなったうえ、周りに独身の男もいなくなって、みたいな。

アル：その間、新規と出会うチャンスも逃してしまうから。マジメな女子は特に、ひとつの恋を終わらせないと次に進めない子が多いし。

　宇野千代先生が「女は裸足では歩けない」と仰っていて、たしかに新しい靴があれば古い靴を脱げる。でも先生は「失恋しても曲がり角を曲がれば新しい恋に出会う」ってくらい、スーパー恋愛体質の元祖肉食系女子だから（笑）。

　古い靴を脱がないと新しい靴を探しに行けない女子も多い。
そういう子はマジメゆえに「もっと頑張れば本命になれるかも」と粘っちゃうし、オクテゆえに「この人と別れると次はないかも」と執着しちゃうのもある。

AM：そんな女子がセフレと別れる一番のコツはなんでしょう？

アル：別れる一番のコツは、別れることだと思う。一休さんみたいなこと言っているけど(笑)。
前に「脳は体に騙される」って話をしたでしょ？「起きよう」と脳にスイッチが入るから起きるんじゃなく、体が起きるから「起きよう」と脳にスイッチが入るって話。

　私も朝ベッドから転がり落ちて二本足で立つようにしたら、起きられるようになった。布団の中にいるうちは目が覚めないんですよ。
それと同じで、付き合っているうちは「別れよう」と思えない。物理的に別れることで「別れよう」とスイッチが入って、気持ちが切り替わるんです。

AM：ごちゃごちゃ考えず、とにかくいっぺん別れてみると。

アル：そう、もう勢いでやってしまおう。巨人のように「うおおおおおおっ！」と叫びながら携帯のデータも全削除。アニメ『進撃の巨人』を観ると勢いがつくのでオススメです。

　新しいことを始めるのもいいと思う。前からやりたかった趣味や習い事とか、普段の自分がやらないこととか。
私は生粋のインドア人間だったけど、失恋を機に山登りを始めたんですよ。
そしたら存外楽しくて「ああ世界は広くて、まだ知らないことがいっぱいあるんだな。オラ、なんだかワクワクしてきたぞ」って気分になった。

AM：それはすごくいいですね！山登りって失恋に効きそうな気がします（笑）。

アル：効くと思うよ。私なんて運動神経ゼロで平地を歩くのも苦手だから、必死で集中して登っていると雑念が消えるんだよね。
みんながスタスタ歩いてる山道を四つんばいで登ってたら、友達に「スメアゴルみたい」と言われました。