女子力なんか知るかよ!

AM:『女子力なんか知るかよ!と不毛な競争からおりた方が自由になれる』、『女子は磨きすぎて擦り切れている人が多い』という言葉にも共感の声が寄せられました。

アル:マジメで努力家の女性は「もっと頑張らなきゃ、上を目指さなきゃ」と思いがちですよね。周りの自称こじらせ女子も、客観的には女子力の高い子が多い。で、こじらせてない女子はもっとテキトーでいい加減(笑)。
外資系に勤める友人はキャリア的にはバリバリだけど、本人はゆるゆるで、いつもすっぴんでアッパッパを着ていますよ。

AM:アッパッパ?

アル:現代でいうチュニックですな(笑)。
彼女は「自分が楽なのが一番」って主義なんです。夫も外資系で高収入だけど、下町に住んでリビングにはコタツがある。インテリアとか全然こだわってなくて、超くつろげるんです。

AM:わかります!トレンディドラマに出てくるような部屋って落ち着かない(笑)。

アル:高そうなソファとか「汚したらヤバい」って緊張するしね。
彼女の家で料理していたら、菜箸が片方燃えていて「菜箸くらい買おうよ!」みたいな。

AM:菜箸って燃えますよね(笑)。

アル:彼女は女子力とか興味ないし、そこで競う気もない。正直ルックスは地味だし言動もガサツだけど「女らしくしなきゃ」とかも思ってない。こだわらないから、こじらせないんですよね。

 そんなゆるゆるの彼女は一緒にいて楽だから、自然と人が集まってくる。
自分にも大らかだから他人にも大らかで、自分を許しているから他人も許せるっていう、「自己肯定できている人」なんです。

AM:そういう人はマウンティングとかもしないから、本音でリラックスして付き合えますね。

アル:そうそう。で「そういうキミが好き」って男性とすんなり結婚して幸せに暮らしいてます。無理しなくていい、居心地のいい結婚生活を送ってる。

AM:羨ましいです…。お話を聞いていると「頑張ることで幸せから遠ざかるのかも?」って気がしてきました。

アル:異性と接点がないとかは、行動範囲を広げる努力をした方がいいと思う。夫というパートナーがほしいなら。
ただ「無理に好かれる努力」はしない方がいいなと。それより、素の自分を好きになってくれる人を好きになれる方がいい。
ただ、それも自己肯定に関わってきますよね。「今の自分を気に入っているから、自分を気に入ってくれる男子をイイと思える」っていう。

AM:アルさんは「自分がパン屋だとしたら『こんなマニアックなパンを好きなんて変わっているな』と思いつつ顧客に感謝する」と仰ってましたね。

アル:そうですね。あと、偽りのパンを出しちゃダメですね。王道モテを狙って雑魚を釣っても意味ないし、マッチングする本命を逃しちゃうから。