ダメ男との別れ方
―女性同士でダメ男と付き合った体験談が盛り上がることが多いんですが、美奈子さん自身が出会ったダメ男体験談はありますか?
美奈子:盛り上がりますよね(笑)。
最初に出会ったダメ男は、最初の旦那さんですね。
給料を全部ギャンブルに使ってしまうとか、酒におぼれて私を殴るとか、ダメ男としてはパーフェクトな人でしたね。
ザ・ダメ男というか。
―でも、そのときは、好きだったんですかね?
美奈子:好きだったんでしょうね。
元旦那のおかげで子どもができたので、付き合わなければよかったまでは言わないですけど、今思うとなぜあんなに傷ついていたのかとか、なぜあんなに悩んでいたのか。
自分がバカだなって思いますね。
―自分がその渦中にいるときは、周りが見えなくなって異常な状態だということに気づいてないことが多いですよね。
美奈子:そうですね。
DVをうけていても、自分の悪いところを治せば何とかなると思っていて。
頭がバカというか、考えられない状況になってしまうんですよね。
「私がいないとこの人どうにかなってしまう」っていう母性本能のときもありますよね。
―ありますよね…。
美奈子:でも、本当はそんなことないんですよね!
彼自身でなんとかしなくちゃいけない問題だったと思いますし。
―ダメ男に振り回されているときって友達に何を言われても響かないことが多いと思うんですけど、その中で響いた言葉ってありますか?
元旦那さんとちゃんと別れようと思ったのはどのようなことがきっかけだったんですか?
美奈子:私の場合は、元旦那と別れなきゃいけないなと思ったのは、子どもの目つきが変わってきたことですね。
私が元旦那と一緒にいることで、子どもに悪影響を与えているなと思って別れようと思いました。
一対一の関係だと、なかなかそういうことに気づけなくて、だらだら続いちゃって後から後悔することもありますよね。
私も殴られて身体も傷つけられて、浮気されて心も傷ついたんですけど、なかなか気づけなくて7~8年も一緒にいましたね。
―お子さんの目つきが変わったというのは、どんな風に変わってきたのですか?
美奈子:目がどんどんつりあがってきたんですよね。
前と目つきが違うなと思った時に、これじゃダメだなと思いましたね。
―お子さんが関係の異常性に気づかせてくれたということですね。
美奈子:そうですね。私の場合は子どもだったんですけど。
彼との関係が少し変だなと感じはじめている場合は一瞬冷静になって周りを見てみてほしいですね。
友達が離れていっちゃったとか、親が心配してるなとか、そういうことに気づけたらダメ男と離れられるのかなって思います。
反対意見にも耳を傾けてみると、学ぶことが多い
―女性からの攻撃もあると思うのですが、アンチの人たちへの対応はどのようにしていますか?
美奈子:今はテレビに出ているから特にバッシングも多いんですけど、普通に生きているだけでも、自分への反対意見はありますよね。
例えば、仕事だったら、賛成派だけじゃなくて、反対派の意見も取り入れたりするじゃないですか。
だから、アンチだからって「敵」だと思わないようにしていますね。
色々気づかされることもいっぱいあるので、シャットアウトするんじゃなくて、いったん聞きますね。傷つくこともたまにありますけど。
私のことを嫌いで言っているんじゃなくて、私たち家族のことを考えて、そういう意見もあるんだよということで言ってくれていたと思うので。
完全に敵だという人には言い返せるんですけど、私の家族のことを思ってくれているんだなと思うと、なるほどなーと納得しちゃいますね。
―やっぱりテレビに家族の生活を見せられる人ってすごい少ないと思うので、見ている人もずっと家族を見てきたという気持ちでアドバイスしたくなっちゃうかもしれませんね。
美奈子:普通だったらプライベートは隠したがるんですけど、あえてこうしてテレビに出していることでの、バッシングでもありますしね。
いやなこと言われたくなかったら出なきゃいいだけなので、あまりにも傷つくことがあったら止めようと思います。