「ジェーン・スーのチャット相談室」連載で御馴染みのジェーン・スーさん、初の書籍『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』発売を記念して、書籍に掲載されている101個のコラムのうち10個を、AMで独占先読み企画として公開!
本の発売は10月12日ですが、その前にぜひ、こちらで試し読みをしてみてください。
【前回の記事はコチラ】
【6】『アルマゲドン』で号泣する男を笑っちゃダメ?
【7】すべて彼の好みに合わせている
「想像しがたく、理解しやすい女」
これは、ある男友達が、理想の女を語った言葉です。
知らねぇよ。
男はなんでもかんでも言うことを聞く女には手ごたえを感じないらしい。
とはいえ、自分の意見や好みを汲み取らない女も気に入らない。
それでいて、意外性やらギャップやらは大好物。ふざけるな!
男の寝言は脇に置いておいたとしても、自分の意思を押し殺して男の意見に合わせるのは、相手に手ごたえを感じさせない以上のデメリットがあります。
人の好みに無理に合わせれば、どうしたってそれに対する見返りを求めてしまうからです。
男に合わせている間に、「当然受け取れるはずだ」と踏むようになったその「見返り」は、我慢と引き換えに約束されたものではないのです。
「私がここまでしたんだから、なにかしてくれるんでしょ?」という気持ちは、言葉にしなくとも体のいろいろな部分からにじみ出て、ジトーッとした重いオーラとなって相手に絡みつきます。
いつもはホントに鈍感な男でも、なぜかジトーッとした女が醸す空気みたいなものだけはしっかり感じ取る。
そして、無言の圧力に耐え切れなくなった男のとまどいが放つ渾身の一撃が、 「ていうか、俺、頼んだっけ?」のひとことです。
ご指摘どおり、よく考えてみたら頼まれちゃいない。
私たち未婚のプロは、頼まれもしないことまでやるのが大得意!
彼がテレビを見ながら漏らした「ストレートロングの女いいよな~」というボヤキを、勝手にオーダーとして受け取って髪を伸ばしたり、彼が風邪をひいたと言えば、良かれと思って駆けつけ看病したり……。
何事もほどほどが大切―といいますが、こんなに難しいことはありません。
しかし結婚というはるか彼方のエルドラドに辿り着いた女たちは、ほどほどのバランスをなぜか心得ています。あれ、不思議ですねぇ。
どっちにしろ、相手のジャッジを待つ受け身な人生より、自分の好きなことを主体的にやっていく人生の方が楽しいと思うのですよ、私は。
『ジェーン・スー 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』
著者:ジェーン・スー
発行:ポプラ社
10月12日発売
Text/ジェーン・スー
【前回までの記事はコチラ】
【1】彼氏が3年以上いない!のは危険?
【2】すんなり結婚できる女は○○の腕がいい!
【3】彼の喜ばせたい気持ちを無意識に踏みにじる
【4】彼の友人との初食事!過度な自虐ネタはNG?
【5】独身は麻薬(シングルイズドラッグ)!快楽からは抜け出せない?
【6】『アルマゲドン』で号泣する男を笑っちゃダメ?
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