その3
食べる行為をオーラルセックスに見立て
恥じらいを込めて麺を吸い上げる
こうしてようやっと麺にありつけます。
フウフウと湯気立つラーメンを吹きながら、ゆっくり麺を吸い上げる。
吸うという行為からは、どうしてもオーラルセックスの匂いが漂ってきます。特にラーメンを吸うポージングは、寝転がった男性自身に対して口を近づけて、見せつけるようにくわえこむ、あのシーンを想起させるのです。
麺をすするとき、自分の勝負顔サイドにいる男性をチラっと見ると、それなりの確率で目が合うはず。 麺をすすっている瞬間に目が合えば、恥ずかしい! と思ってしまう、その感情を素直に出して、かわいくキメた目をふせて顔を逆サイドに振って照れてみましょう。
男性自身をくわえこんでおきながら、でもっ! は、恥ずかしい……と目を伏せる、あのギャップが興奮を生むように、ラーメンを媒介にしたベッドタイムストーリーが夢想されます。このとき、麺をすする口もとを見られても動じないラーメン強者なあなたは注意してください。恥じらいを学んだ方が恋愛市場ではまちがいなく得です。
まとめ
ただし自覚していただきたいのは、男性に食事に連れて行ってもらうと言っても、ラーメン屋の場合、自分のことを「恋愛対象」として意識される確率は低いということ。「まったく意識されていない」とは言い切れないので、取り扱いがむずかしいところですが。
ラーメン屋で、もてなされなかったとかそういう理由で「女(恋愛対象)としての自分」が承認されないと感じたからと言って、この人とはラブや肉体関係は育めないと決めつけるのは時期尚早。
男性は女性より食欲旺盛なのは、ごはんにしろラーメンにしろ男性は大盛りやおかわりを注文しがちという通俗が示すとおりで、したがって、日ごろは恋愛対象として意識されていたとしても、色に対する欲より目の前のラーメンへの欲望に駆られてしまうのです。
そもそも欲求以前に、いつか関係の破綻が訪れると予想して臆病になるがゆえに恋愛的動きが鈍くなってしまう奥手な男性は意外と多いですし、世の中には、恋愛対象といっしょであっても「ごはんを食べに行く」という行為を恋愛と結びつけて考えられない人もいます。
食事は色事に通じるというコラムを以前書かせていただきましたが、とりわけ男性が食にがっつく場であるラーメン屋は、色に対する欲が、スープの湯気のごとくかすみやすい。「あなたを求めている」という欲求を、態度にしろ言葉にしろ行為にしろ、もっとわかりやすく表明する必要があるかもしれませんので、そこらへんは自分で相手と状況を見極めてください。
次回は電車で使えるエロしぐさをお届けします。
Text/鈴木みのり
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