前回の「非性欲男子にも効果的? カフェでのエロしぐさ」も合わせてどうぞ。
先日、行きつけのラーメン屋に行ったときのこと。通りに面し、吹き抜けのコの字型のカウンターふたつで構成されるお店、その全体を見渡せる壁際の席へとなじみの店員さんに案内されました。
席に着いた瞬間、お店にいるサラリーマン何組かが、「おおっ……!!」とざわつきました。そのお店には女はわたしのみで、しかもひとり、こぎれいな格好をしたのが入ってきたからでしょう、明らかにこちらを見て彼らが色めきだったのがわかります。お店を去るまでの30分ほどのあいだ、何度かわたしも目配せをして彼らの反応をうかがい、彼らからのモテ視線で自尊心をインスタントに満たして楽しませてもらいました。
その店では、通り側に座ると「ひとり? 飲みに行かない?」と通行人から声をかけられたこともあれば、隣に座る人からのナンパも数知れず。かように、男性が主な顧客であるラーメン屋は、女性性が際立ちやすく、つまり恋愛対象として見られる可能性の高まりを秘めた場所として利用できるとも言えそうです。
まあ、わたしが元男性であるということがより一層この話をおもしろくしていて、つまり、モテやエロとは構造的で、構築的なものだとわかる、ということなんですよね。自分の顔面偏差値、身体の特徴把握できれば、ノー整形でもビジュアルそこそこ磨けば、イケます。
ハンデを負ってるはずのわたし程度でもモテ視線をキャッチできるので、「自分なんてどうせブスで……」とか「文化系のこじらせ女子はモテないんだよ」とかつべこべ言い訳するクセ自己承認欲求を肥大させて自分磨き女子をバカにする暇があったら、みなさんもさっさと自分に合ったかわいらしさを追求しましょう!
ということで、今回はラーメン屋で使えるエロしぐさを考えてみました。
ラーメン屋で使える3つのエロしぐさ
その1
日本語がもたらす官能
「スープ」を「汁」「ツユ」と言い換えて肉感的に!
ラーメンと言えばスープの味が命。
タレ(醤油、塩、味噌)をダシ(鶏ガラ、トンコツ、魚介類など)で割ったスープをひと口目にすする人が、ラーメン好きには多く見られます。
このスープの味わいを表現するときに、あえて「お汁」または「おツユ」というフレーズを使ってみましょう。「あっさりしたおツユだね〜」「んー! お汁が濃厚!」といった言い回しがセンシュアルな雰囲気を演出しそうです。
ここで注意しておきたいのは、「あっさりしたおツユだから飲みやすくて、麺もするする食べられる!」「トンコツの濃厚なダシに醤油のコクが加わったお汁だから、細麺との相性が良いよね〜」などと、『美味しんぼ』ばりに修辞しすぎなロングセンテンスをかましてしまうと、官能に導くせっかくのきっかけが台無しになります。
官能とは、偶然に生まれる破綻や驚きの瞬間にもたらされるもので、つまりスルスルなめらかなセリフのような感想には一気に興ざめ。書き割りのエンタメのごとし。 だいたいからして、ラーメン食いに来てる男が女からのお題目なんて欲しがってないんで、シンプルな感想を「お汁」「おツユ」という言葉に託すだけで十分です。