過去の恋愛に共通している唯一の事項は「私が関わっている」ということ

J: この相談の最初の方で「30代になってから自己中心的な男性ばかり好きになってしまいます」とおっしゃっていましたが、そういう人を自覚的に選んでいたんでしょうか?それとも、そういう人に選ばれがち?

京: そういう人に選ばれがちです。

J: 付き合いはじめてすぐそういう自己中心的なところが見えるのでしょうか?それとも徐々に?

京: なんとなく予兆はあるのですが、付き合ってから徐々に、です。

J: ならば、お相手の男性を自己中心的な人に、京子さんがしちゃっているのかもしれませんね。

京: たしかに、自己中心的な部分全てが自分のせいだとは思いませんが、私が呼び水になっているところもけっこうある気がします。

J: 相手には「なに考えているか分かりにくい」と言われ、京子さんは相手のことを「自己中心的な男性」だと思っている。
ということは、コミュニケーションがとれてないということですよね。

 京子さんの意思が伝わっていないために、相手は「なに考えてるか分かりにくい」と思っているし、京子さんの意思が分からないから、相手は自分の思ったようにする。
それに対して文句も特に言わない。
でも、京子さんは自分の意思が汲み取られないから「自己中心的な男だ」と思う。そういう風に受け取れました。

京: そもそもこれまでの相手にも、それは嫌だとか、こうした方がいいとか、そういうことを伝えてなかったことを反省したほうがいいですね。

J: うん。「次の相手は自己中心的じゃない人で!」というところにフォーカスしすぎて、「何を言ってもうまく丸めこまれる」とかそういう話が一切でてこなかったのでなんか変だなーと思っていたんです。
私も30後半でようやく気づいたのですが、すべての恋愛に共通している唯一の事項は「私が関わっている」ということなんですよ。
ということはつまり「同じような結果になったり、同じようにつらい思いをしたりするならば、その原因は自分にある」と。ホラーのようですが。

京: そうですね。原因は自分だとは思っていましたが、私は反省材料を見ることなく、「正解」を別の場所に探しに行っていました。