自分主演、自分監督の映画を撮るのはムリ!

真:好きな男子に好かれないっていうのも、自信を失っていく原因だったのかもしれないですね。その20年好きだった人にふられたのもそうですね。

J:20年ってなんなの!?寝かせすぎだろ!(笑)。
真由美さんから告白されて、相手はびっくりしてたでしょ?

真:してたと思いますね。手紙だったので、びっくりした瞬間は見てないんですけど。

J:まあ、でも自分の思い通りにならないのはしょうがないですからね。それが普通だから。

真:普通…それが普通なんですかね。みんなどうやって付き合ってるんだろう。

J:たまたま、タイミングがあったり、一緒にいて楽しいから付き合うんだと思うんですけど。
自分の思いどおりにならないのは当たり前で、主演:自分、脚本:自分、構成:自分、演出:自分の映画を撮るのは無理なんですよ。
なぜなら、みんなそれぞれ自分の映画を撮っているわけですから。
「はい!ここで歩いてきてー!」とか言っても、いやいや、こっちにはこっちの映画があるし、ってなるわけで。誰も自分の演出どおりには動いてくれないわけですよ。
だから、自分の思い通りにならないのがデフォルト。

真:頭では分かるんですけど…。仕事は応えてくれる感じがあるし、評価もわかりやすい。だから、楽なほう楽なほうに行こうとすると、どうしても仕事のほうがいいやって。

J:自分に対して、女としての自信がとにかくないような感じがしますね。

真:ないですね。

【つづく】
次回は、「女性としての自信を取り戻すには?」をお送りします。

Text/ジェーン・スー