女子校出身者と共学出身者では、それぞれの恋愛観に強い違いがあると感じたことはありませんか?
女子校のあるあるを集めた『女子校ルール』(中経出版)発売を記念して、女子校出身である漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんと、女子校ルール研究会会長の朝井麻由美さんに、女子校ならではの恋愛観についてお話をうかがいました。
全部自分たちでやってきた女子校出身者
同世代男子には甘えられない
―女子校出身だからこそしてしまう、恋愛中の甘え・依存の傾向はありますか?
辛酸なめ子さん(以下敬称略):彼氏と別れた理由としてよく聞くのが「バカだったから」とかなのですが、女子校出身者は甘えるというよりは、どうしても自分が優位に立ちたいという気持ちがあるのかもしれませんね。
逆に相手に甘えられるぐらいがいい、と思っているんですかね。
朝井麻由美さん(以下敬称略):女子校出身者は、文化祭や体育祭の準備など、大変なことはすべて自分たちでこなしてきているんですよね。
それゆえに、女子は賢い生き物、という意識が芽生えて、同世代の男性が幼稚に見えて、そもそも同世代の男友達すらできないって人もいるみたいですね。
辛酸:そうですね、私も卒業した18歳くらいの頃は、特になんの根拠も無いのに、「男は30から…」とかそういうことをつぶやいていましたね…。
同じ大学の男性とはあんまりしゃべらなかったりしましたね。
自分の中の固定概念で、若い男性は女の外見でしかみてないし、性欲の塊だという偏見があって、逆に最初から距離をおいてしまっていたんですよ。
女子校で行われるちょっと変わった性教育
朝井:男性に対するそういった偏見が発達する理由に、教育で何か影響しているものはありますか?
辛酸:そうですね、性教育の一環として、女性が鏡台の前で赤い口紅をぬっているのを窓から男が見ていて、外にでたらその人がついてきて、人気がないところでレイプされるって内容のビデオを見させられたという…。
そういうのがやっぱりみんな刷り込まれていて、男性は怖い、と思っちゃうのかもしれないですね。
朝井:それ、共学の性教育ではまず見せませんよね(笑)。
辛酸:それで逆に自意識過剰になってしまうんですよね。