経験以上に大切なのは、“幸せになる思考”

もし周りに「あなたは独身で可哀想ね」と言う人がいるとしたら、その人は“独身の幸せ”を知らないだけです。
そういう言葉に左右される分だけ、あなたも「独身ならではの時間をきちんと謳歌できていない」証拠とも言えます。

ただ、逆を言えば、今ある環境を楽しめない人は、どんな環境を手に入れたところで、楽しめる思考になっていないので楽しめません。結婚しても、子供が生まれても、それ自体が幸せになれるわけではありません。
“幸せになる思考”がある人は楽しめるし、そうではない人にとっては、「自分の時間がなくなった」とやみくもに嘆くようになってしまうでしょう。

どんな環境でも良いこと、悪いことがある

どんな環境にも必ずと言ってもいいくらいに、「良いこと」「悪いこと」があります。
独身であることの「良いこと」と「悪いこと」もあれば、結婚していることでの「良いこと」と「悪いこと」、子供がいることの「良いこと」と「悪いこと」もあります。
でもどんなときにも、「良いこと」の方に目を向けられる人は、幸せになれるし、「悪いこと」ばかりを目に向ける人は、幸せにはなれません。

つまり、今独身で幸せではない人は、「結婚したら幸せになれる!」と思っているかもしれませんが、その思考のままだとなれないかもしれませんよ?

今できる経験を精いっぱいやるべし!

はじめの話に戻ると、人は「経験していない」ということにコンプレックスを持ちやすいものなのです。
だったら、時間とお金が許す限り、今できる経験を精いっぱいやることが大切です。
人生では諦めたことが多ければ多いほど、自分の人生に納得できません。納得できない人生を送っている人が、幸せなはずがないのです。

本当に結婚という経験が必要であれば、あれやこれやと言ってないで、お見合いでもなんでもすればいいのです。
子育ての経験が必要であれば、子供は自分の希望だけではできるものではありませんが、養子をもらうという選択肢だってあるでしょう。大学に行ってないことにコンプレックスを持っているのであれば、社会人になってからでも大学へ行けば良いのです。
時間がないなんてことは、言い訳にはなりません。

知り合いの社会人の方は、多忙な生活にも関わらず、自分のコンプレックスを克服しようと、働きながら大学受験をし、夜間学校へ通い、無事に卒業しました。
「社会人になってからの方が、勉強をやろうと思って授業を受けるから楽しかった」とすら、言っていました。つまり、「社会人になってから大学に行くこと」のメリットだってあるのです。
ただ、その後、「その大学生活の経験が実際の仕事に役立つか?」というと、そういうわけではないことにも気づいたようです。

つまり、「経験していないことが、そこまでコンプレックスを持つような出来事だったのか?」というと、そうではないことも多々あるものなんですよね。
でも、その方にとってその経験は、自分のコンプレックス解消には大いに役立ったようです。
それは人生において、とても重要なことです。

今だって、大事な経験をしている!

「経験していない」というコンプレックスを持つくらいであれば、経験すればいい。 本気でやれば、なにかしら叶えられる手段はあり、経験するのが可能なことは多いです。

でも、今だって、大事な経験をしていることは、忘れてはいけません。
その自分の経験がたとえ少数派だとしても、立派な経験なのです。今の環境だからこそできる経験を大切にし、充実した日々を送れるようになりたいものですね。

子供おばさん……自分が経験してないことばかりに目を向け、コンプレックスを持つ。
大人女子……自分の経験を大切にし、誇りに思う。

Text/ひかり

初出:2013.12.10

■もしかして子供おばさんかも!な言動