単に寂しいから、引きずっていない?

中には、ただ単に寂しいから、昔の恋愛に引きずっている人もいます。
「二度と恋愛はできないのではないか?」という不安や自信のなさが、より過去の恋愛を引きずらせるのです。
でも、それは、相手を好きなのではなく、自分の心の隙間を埋めたいだけです。

もしそうであれば、世の中、異性はごまんといます。
男は元カレだけではありません。
元カレ以外の人とより良い関係が作れるように目指してみてはいかがでしょうか?

ただし、自分の孤独感と向き合えるようになってから、新たな恋愛を始めた方がいいでしょう。
何度も言うように、「類は友を呼びます」。
寂しいだけの理由で人を求める場合は、また同じようなタイプの人を引き寄せやすいです。
それでは幸せな恋愛は難しいでしょう。

寂しい心を埋める恋愛は、“自己愛”が強くなる

結局、依存心を持っている人は、精神的に自立ができていない人と結びつきやすくなっています。
なぜなら、精神的な自立ができている人は、相手の依存心を見抜き、そういう人を魅力的だと思わないからです。
中には、自分に優位な恋愛をしたくて、敢えて依存心がある相手を恋人にし、わがまま放題に振舞う人もいます。
そういう人は、相手が自分なしではいられないことを知っているからです。

でも、その場合も、結局は似た者同士です。
依存心を持っている人が好きなのは、自分自身。相手ではありません。
自分の心の隙間を埋めるために相手を利用しているので、結局、どちらも愛情を相手に向けているのではなく、自分に向けているのです。
つまり“自己愛カップル”というわけです。

寂しさを埋めるために恋愛をしがちな人は、孤独は誰にでもあることを理解する必要があります。
恋人がいようが、家族がいようが、この世で、孤独をまったく感じていない人などいません。
孤独な人は自分だけが孤独だと思いがちです。だからこそ、周りが見えていない分、さらに孤独を感じているとも言えるでしょう。

さらに言うと、孤独は悪いことばかりではありません。
孤独があるからこそ、人と分かり合えたとき、嬉しくなったり、人の温かさに触れたとき、幸せを感じたりするものなのです。
残念な恋愛をして孤独感を増やすよりも、まずは孤独と上手に付き合えるようになりませんか?
そうなれたとき、より幸せな恋愛ができるはずです。

失恋には目を向けるべき自分の欠点が隠されています。
言い換えれば、それは、「今後、幸せな恋愛をするためのヒント」でもあるのです。
失恋の悲しさ、悔しさ、寂しさを乗り越え、成長し、より幸せな恋愛ができるようになりましょうね。

子供おばさん……失恋を相手のせいにし、孤独にも耐えられず、いつまでも引きずる。
大人女子……失恋から学び、より魅力的になって、幸せな恋愛をする。

Text/ひかり