長文LINEが嫌われる理由

まずは長文。なぜ長文が嫌われるかと言うと、長い=読むだけで多大な労力が費やされるからです。ただでさえ会社で膨大な資料や報告書、企画書などに目を通さなければならないのに、プライベートで送られてくるLINEまで長いと、疲労困憊させてしまいます。

具体例を挙げましょう。例えば会いたい想いを伝える際……。AとBを比べてみれば一目瞭然です。

A.「〇〇君、お疲れー。ところでさ、来週の金曜か土曜って空いてる? ゴハンでもどうかな、と思って。でももし別の予定とか入っちゃってたら気にしないでね。できれば明日までにお返事もらえるとありがたいです。こっちの都合でホンット申し訳ない(>_<)待ってるね」

B.「来週の金か土、ゴハンどう?」

同じ内容でも受ける印象が全然違いますよね。

そして「チラッスタンプ」。長文だと、男性側は読むだけで労力を使い果たし、返信を打つ気力が失せるので、いわゆる「既読スルー」状態になります。そこに追い打ちをかけるかのようにスタンプが届くと、急かされている感はマックスに達するでしょう。

ひとくちにスタンプと言っても色々出回っていますが、おもしろ可笑しいスタンプならまだしも、様子を伺う「チラッ系」だと、もはや恐怖でしかないはず。「チラッスタンプを既に所有していたとすれば元々が相当な粘着気質」「今回、俺の既読が遅いことでわざわざチラッスタンプを購入したのであれば、それはそれで恐ろしい」と、震えあがってしまうのです。

気遣っていても追いLINEはアウト!

そこに「追いLINE」が届こうものなら、男性側は「もう無理……」となってしまうでしょう。内容的に相手を気遣う文面であろうとも、「追いLINE」という時点でアウトなのです。「もしかして忙しいのかな? お仕事で急なトラブルとか? 体調崩してなきゃいいんだけど。心配なのでひと言でもLINEもらえたら嬉しいです」って、一見気遣っているような文面ですが、受け取る側にとっては催促でしかないのでしょう。

以上を踏まえ結論です。LINEは短く、そして仮に既読や返信が遅くとも、スタンプや追いLINEを送りつけるようなことをしなければ、少なくとも嫌われることはないはず。好かれる前に、まずは嫌われないことって大事ですから。

Text/菊池美佳子