【オネエ精神科医のココロの整頓術】
第9回:趣味がないと悩んでいるあなたへ
さっき郵便受け覗いたら、今月のフリーペーパーが入っていました。
アテクシ、フリーペーパーって結構好きなのよね。地元のおいしそうなお店、お洒落なカフェなどの情報ももちろんだけど…、習い事教室の欄が楽しいんです。
「あ、こんなことも近くでやってるんだー、面白そう!」などと思いながら読むのがいいのよ。
英会話などの定番ものから、ホットヨガ、ピラティス、ベリーダンス、アフリカンダンス、アロマセラピーなどなど。次から次へと未体験の面白そうなことがズラリ。いろいろやってみる自分を想像すると、なんだかワクワクしちゃうじゃない?
こんな感じにアテクシ、多趣味というか、いろいろ手を出して落ち着きのないタイプなんです(男だけは一途!)。
でも中にはなかなか趣味が見つけられずに困っている女子もいるのよね。
先日こんなお悩み相談いただきましたわ。
「趣味の見つけ方が分からない」
【お悩み】私にはこれといって趣味がありません。
休みになると何をしていいのか分からなくなってボケーッとしているうちに1日が過ぎていきます。仕事は嫌いじゃないんですが、空いた時間に何していいのかわからないんです。
周りの友達は、ヨガ、山登り、編み物、料理教室通い、アロマセラピー、ベリーダンスなど各々楽しそうな趣味に没頭している人ばかりです。一応誘ってくれる人もいるんですが、いまいち乗り気になれません。かといって、無趣味のままでもいけないなあと思います。どうしたらみんなが持っているような趣味を見つけられるんでしょうか?(H. Nさん/飲食店勤務)
このお手紙いただいたとき、「どうしたら趣味を見つけられるのかしらね?」とウンウン考え込んでしまいましたわ。
でも、どんなに考えても、いまいちピンと来ない。
それもそのはず、もしアナタが気になることがあれば、既に取り組んでいるはずなのよ。
だから「あんなのもあるわよ? こんなのもあるわよ?」と言っても、アナタが興味がなければ意味がない。
じゃあ、発想を変えてみましょう。
「どうやったら趣味が見つけられるのか」じゃなくて「なぜ、趣味が欲しいと思うのか」まずはそこからよ。
てなわけで、趣味を見つけたいと思っているアナタ。まずはその奥に隠れた下心を探しましょ!
人間って「綺麗ぶる」傾向があるのよね。自分の本物の願望が生々しいと、少しでも綺麗なもの、言いやすいものに置き換えちゃうのよ。
今のままで満足なら、無趣味でも別にかまわないはず。
その奥に何らかの下心があるんじゃない?
たとえばアナタの場合、休日にボーっと過ごすのが「寂しい」のかも。
そうすると、「友人がほしい」というのが下心よね?
もしかしたら、友人じゃなくて、彼氏が欲しいって場合もあるわ? 相手を利用するものじゃなければ、下心って悪いものでも恥ずかしいものでもないからね。
素直になって考えてみて。 そして下心がわかったら、そのために使えそうな趣味を考えて探してみるの。
たとえば、
・海外旅行に行く友達がほしい、文系の友達がほしい→英会話教室
・運動好きな彼氏が欲しい→テニスサークル
・スタイル良くしたい→ヨガ、ピラティス
・花嫁修業→料理教室
・上司との人間関係深めたい→ゴルフ
こんな感じにネ。
趣味自体を目的なら、改めて探さなくてもとっくに趣味を見つけているわ。
だから自分の下心に役立つことを趣味にすればいいの。
それでも、「うーん、やっぱり見つかんない」というのなら、最後は仕事を趣味にしちゃえばいいわ。
アナタは仕事が好きなんだから、仕事をどんどんやればいいのよ。
好きな仕事があるってそれだけで幸せよ。
普通の趣味と違って、収入も増える、スキルも上がる。いいことづくめでしょ?
参考になったかしら?
Text/Tomy
初出:2013.05.02