答えのない世の中だからこそ、自分に都合よく捉えよう
ここまであえて「価値」という言葉をつかってお話しさせていただきましたが、あなたはその言葉に囚われすぎているように感じました。
わたしは自分の家族や友達に対して「この人は価値のある人間だ。だから今後も関係を続けていきたいな」なんて、そんな難しいことを考えて付き合っていませんよ。こういうところが好きだな、素敵だな、気が合うな、という単純な感覚です。
合わない人間、嫌いな人間もいますが、だからといってその人自身を価値のない人間だと思ったことはなく、ただ単に自分とは合わないだけ、その人の特定の部分が許容できなかっただけに過ぎないという認識で過ごしています。そして、そのわたしが許容できなかった部分は本人にとってはさして重要ではなく、むしろそこを好意的に思っている人だって世の中にはきっと存在するでしょう。
単純に縁のある／なし、性格の合う／合わないというだけの話で、イコールその人自身の否定にはつながらないはずですよ。
あなたの今の悩みは恋人ができれば解決するのかというと、おそらくそうではないと思います。
恋人ができたらできたで、あの人に比べて自分の彼はどうだとか、自分に対して彼がこういう態度を取るということは、自分は大事にしてもらえる価値のない人間だからだとか、次々に同じような悩みが生まれることが想像できます。
だからこそ、恋人の有無など目に見えるわかりやすさで自分の価値を決める考えを改める必要がありますし、誰かの存在ありきで自分の価値を決めてはいけないということに気づいてほしいと思います。
生きてる意味なんてね、そんなの大昔の賢くて偉い哲学者ですら答えを出せなかったことを、一般人のわたしたちがわかるわけがないんですよ。
というか、答えがわかろうがわからなかろうが生きていくことには変わりないのですから。どっちだっていいじゃないですか。
生きてる意味なんてわからないけれど、でも実際生きちゃってるんだからできるだけ楽しく生きていきたいよね、くらいの受け止め方で十分ではないでしょうか。
どうしたって人生は続くのですから、「わたしは価値のある人間だ！」と都合よく思っておいたほうが、精神衛生上もいいはずです。
あなたはなんでもかんでも極端に考え過ぎているようですし、正しい答えを知ろうとし過ぎているようです。
世の中にはいつまでも答えの出ないこと、難解過ぎて考える時間がもったいないこと、人によって正解が違うことが、ほんとうにたっくさんあるわけです。
だからこそ、もっと自分に甘く、都合よく、自由に物事を捉えることをおすすめします。
Text／ものすごい愛
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