「自分を主軸に」の意味を勘違いしない
相談文を読んで、あなたは自分の人生についてとても計画的で、自分なりの理想を持っている人だな、という印象を抱きました。
そのぶん、あなた自身も努力しているのでしょうし、自分の幸せのためにエネルギッシュに生きている姿勢はとても尊敬します。
でもね、その理想を叶えるためのルールや道のりをガチガチに固めてしまっている部分はちょっと応援できないのです。
次に付き合う人は結婚する人がいいという考えは否定しませんが、付き合ってみないとわからないことはたくさんあります。
最初から「この人とは絶対にあり得ないな」と思う人と付き合う必要性はありませんが、いざ付き合ってみたら趣味が合わない部分なんてどうでもよくなるくらい彼の家事が上手で世話好きな部分を魅力的に感じるかもしれませんし、あなた自身の趣味への熱量も今とは変わっているかもしれません。
そういった部分は、お付き合いして生活が重なってはじめて気づけることではないでしょうか。
「結婚してから無理になったらと思うと交際を決断できない」とも仰っていますが、どんなに長く付き合っていても結婚してはじめて見える本質なんていくらでもありますから、付き合っていない時点で知り得ない部分は無限にあります。
そもそも、結婚して無理になったら離婚したっていいのです。
もちろん離婚は経済的・時間的・精神的・体力的にもたいへんな労力を要しますし、最初から離婚すること前提で結婚する人はほとんどいないとは思いますが、離婚してはいけない法律は存在しませんし、離婚は必ずしも後ろ向きな決断ではないということは、伝えておきます。
この連載では「自分を主軸に」というテーマのもとでお話しさせていただいていますが、その意味を勘違いしてほしくないと思います。
自分を主軸にすることは、相手の主張を無視して自分の主観だけで物事を進めることとは違います。
恋愛も結婚も相手ありきですから、自分“だけ”では上手くいきません。
自分“だけ”という考えのままでは、たとえ誰が相手でも円満な結婚生活を送ることは難しいのではないでしょうか。
Text/ものすごい愛
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